忌いましい

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  • いまいましい物売りを一蹴いっしゅうしたのはハヴァナを吸ったのよりも愉快である。 芥川竜之介『十円札』より引用
  • あんなに旨くやったのにまたしても知られたのかと思って順作はいまいましかった。 田中貢太郎『藍瓶』より引用
  • ここにはたくさんの花があって、あまりにけばけばしいので、それを見るとわたくしはなんだかいまいましくなって来ます。 ホーソーン・ナサニエル『世界怪談名作集』より引用
  • 彼は忌いましいので、両手で小供を抱き締めて投げ飛ばそうとする。 田中貢太郎『村の怪談』より引用
  • 彼はいまいましそうに顔を皺めながら、隣りの家のかどに立つと、柿の梢がまず眼にはいった。 岡本綺堂『玉藻の前』より引用
  • 長者は忌いましそうに呟きながら、小児こどもの方へ歩いて往ってまた其の対手になっていた。 田中貢太郎『長者』より引用
  • と思うとまたいまいましそうに「畜生ちくしょう」などと怒鳴どなり出すのです。 芥川竜之介『或恋愛小説』より引用
  • 監物は忌いましそうな顔をして、膳の上の盃を執ってぐっと一呼吸ひといきに飲んで、また不動の方に眼をやった。 田中貢太郎『不動像の行方』より引用
  • 箱を流しに往った者は、いまいましいので竹竿で突いて流そうとしたが、突いた時はすこし流れるが、直ぐ又元の処へ戻って来た。 田中貢太郎『偶人物語』より引用
  • 保吉はいよいよ弔辞に対するいまいましさを感じ出した。 芥川竜之介『文章』より引用
  • そのイタリー人はとうとう私の腕をたたいたので、私ははっと我れにかえったが、あまりにいまいましかったので、おれにかまうな、あっちへ行けと言ってやったが、まだ口明けだからと執拗しつこく言うので、早く追い払おうと思ってポケットの金を出しにかかると、彼は言った。 ホフマン・エルンスト・テオドーア・アマーデウス『世界怪談名作集』より引用
  • 韋固はいまいましいので、下男にいいつけて殺しにやった。 田中貢太郎『怪譚小説の話』より引用
  • 直助はいまいましかった。 田中貢太郎『南北の東海道四谷怪談』より引用
  • 素直に貰ふのはいまいましい。 芥川竜之介『あばばばば』より引用
  • 彼は忌いましくて忌いましくてしかたがない。 田中貢太郎『村の怪談』より引用
  • 謙作はそれがいまいましかった。 田中貢太郎『港の妖婦』より引用
  • えい、いまいましい。 篠田達明『にわか産婆・漱石』より引用