心の傾き

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  • 二人が心身共に愛し合っていたか否かは、至った後の心の傾き方で判る。 森村誠一『分水嶺』より引用
  • それは、異性にむかって取り乱してゆく心の傾き方の前兆と同じだった。 藤堂志津子『熟れてゆく夏』より引用
  • そして何よりも、彼自身の、祥子へ向かう奔流のような心の傾きがあったからだ。 森村誠一『分水嶺』より引用
  • もっともこの心の傾きは声と視線とに現われるほとんど感知できない程度の変化によって示されるものにすぎなかった。 モーパッサン/杉捷夫訳『ピエールとジャン』より引用
  • およそ男子たる者、女性にもてる職業に就きたいと願うのは当然の心の傾きであろう。 森村誠一『棟居刑事の悪夢の塔』より引用
  • 人間が恋だの愛だのと大げさなことを言っても、所詮しよせん、先着者への心の傾きではないか。 森村誠一『分水嶺』より引用
  • 守には美保子のその心の傾きがよく理解できた。 勝目梓『女教師に捧げる鉄拳』より引用
  • 愛する者の幸福のために、最も容易に自分を犠牲にする心の傾きが、相手を害するはずがないからだ。 森村誠一『新幹線殺人事件』より引用
  • だが、リルケは、この母に文学的才能や上流社会への心の傾きなどを負うところが多かったらしい。 リルケ/石丸静雄訳『リルケ詩集』より引用
  • 彼に対する心の傾きは単なる好意ではないかしら? 森村誠一『分水嶺』より引用
  • 婚前の一時の心の傾きなど、結婚後、二人が共にすべき長い将来に比べれば、ものの数ではない。 森村誠一『虚無の道標』より引用
  • それは復讐のために魂を売り渡した自分に嫌悪を覚え、人生から逆に復讐されたがっている心の傾きかもしれない。 森村誠一『日蝕の断層』より引用
  • それが今は、梢のコの字も思い出さぬばかりか、静子へのどう抑えようもない心の傾きを覚えている。 森村誠一『虚無の道標』より引用
  • 更に一歩譲って心の傾きがないとしても、無数の男女の中で特定の二人が肌を合わせた事実は、やわか並大抵の因縁ではない。 森村誠一『虚無の道標』より引用
  • 見栄とは、自分が他人の誰よりも抜きんでていることを、他人に評価してもらいたい、そのように承認してほしいと願う心の傾きである。 今村仁司『「大菩薩峠」を読む ―峠の旅人』より引用
  • 経営者からみればこういう風に分析をしたがる心の傾きが、すでに唾棄だきすべきサラリーマン根性であり、企業の生産性を毒するものなのである。 森村誠一『分水嶺』より引用
  • 光の君さまを、いつ愛してしまうかしれない心の傾きが、われとみずからおそろしかったのでございます。 田辺聖子『新源氏物語』より引用
  • やむを得ない代理妻とのデートであるが、百合の切ない気持ちがわかるだけになるべく百合を悲しませないようにしようという心の傾きとなっている。 森村誠一『日蝕の断層』より引用
  • いずれにせよ、彼はその時を境いにして、夫婦というものの連帯がいかにはかないものであり、婚前にあった相手への心の傾きなど、二人が結ばれてから共に過ごすべき長い時間に比べたら、いかに些細ささいなものであるかを思い知らされたのである。 森村誠一『分水嶺』より引用
  • 変革を拒もうとする心の傾きである。 高田宏『言葉の海へ』より引用
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