心の傷口

18 の用例 (0.00 秒)
  • 獣のような視線は、まるでこちらの心の傷口をえぐっているようだった。 高木彬光『検事 霧島三郎』より引用
  • 心の傷口をさらにえぐられる行為であり、遺族にとっては耐え難い苦痛だ。 片山憲太郎『紅 第04巻 ~醜悪祭~ (下)+公式ファンブック 書き下ろし小説 「祭の後」』より引用
  • それが埃に覆われる様子は、心の傷口が塞がっていくのを示しているようだった。 東野圭吾『白夜行』より引用
  • こう答えているうち心の傷口がまた開いた。 バルザック/佐藤朔訳『従妹ベット(下)』より引用
  • 中田の言葉は四人の心の傷口をぐさりと突き刺すものであった。 森村誠一『夢の原色』より引用
  • 不吉な話は、この男の心の傷口にふれた様子であった。 柴田錬三郎『江戸群盗伝』より引用
  • テーブルにつき、思い出したように食べ物を口に運びながら、ぼくは心の傷口をなめていた。 ジョン・ヴァーリイ『バービーはなぜ殺される』より引用
  • そしてそれは、なまなましい心の傷口をえぐるものであった。 ストウ/山屋三郎・大久保博訳『アンクル・トムズ・ケビン(上)』より引用
  • そーゆーヤツは、きっとその心の傷口から、甘い蜜を滴らせているんだと思う。 中村うさぎ『壊れたおねえさんは、好きですか?』より引用
  • それは、今でも生々しい老人の心の傷口だった。 貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』より引用
  • 痛々しい心の傷口をやわらげたいと思われたら、秋のすえにふたたびそこを訪れてごらんなさい。 バルザック/菅野昭正訳『谷間のゆり(上)』より引用
  • 嘆きや悲しみさえも小唄こうたにして、心の傷口を洗って呉れる。 岡本かの子『母子叙情』より引用
  • 見つめられたルパンは献身の喜びに燃え、この女性を幸福にしてやりたい、それが不可能ならせめて心の傷口をいやす平和と忘却を取り戻してやりたいという熱烈な望みにかられた。 ルブラン/山辺雅彦訳『水晶の栓』より引用
  • 後で、前川氏に、手紙でと、書いてやろうと、咄嗟とっさに思案しながら、自分の心の傷口をいたわった。 菊池寛『貞操問答』より引用
  • このようなさまざまな処置を講じたことと、このような幸運がめぐってきたことによって、この亡命貴族の心の傷口にもいくばくかの慰めの香油が注がれたのでした。 バルザック/菅野昭正訳『谷間のゆり(上)』より引用
  • そしてこの感情は、痛む心の傷口によく効く鎮静剤を注ぎこみ、痛みを快楽に変えてくれるようにも思われ、また、その愛すべき思い出は、私がそのころに味わった不幸の思い出から離れて、ただ一人で私のところにたちもどってくるのである。 ルソー/太田不二訳『孤独な散歩者の夢想』より引用
  • 憤吾が家を出て以来、ぽっかりあいた心の傷口を、晏斎はぎしぎしとえぐった。 平岩弓枝『鏨師』より引用
  • けれども、たまたまそちらで良縁が持ちかけられると、彼の心もうごき、わたくしを呼ぶことに二の足を踏み、そのかわりに莫大な金額を贈ってくれましたが、そんなことでぽっかりあいた心の傷口がうずまるわけもございません。 クレランド/江藤潔訳『ファーニィ・ヒル』より引用