徐徐に

全て 副詞
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  • 人間にとって何が真実であるかということを栄二は徐徐に学んでゆく。 山本周五郎『さぶ』より引用
  • 今迄、立錐の余地もなかった一階正面スタンドが徐徐に楽になっていく。 泡坂妻夫『死者の輪舞』より引用
  • しかし徐徐に、小学校の屋根の見える風景はその距離を縮めて行く。 外村繁『澪標』より引用
  • 動くものはと見ると、ただ雲の團塊が徐徐に湖面の上を移行してゐるだけである。 横光利一『榛名』より引用
  • 徐徐に正気を取り戻しはじめてからも錯乱中の記憶は完全に欠落していた。 筒井康隆『恐怖』より引用
  • 少しの風もないのか枝影はくっきりと染みついたまま、徐徐に東に移って行く。 外村繁『夢幻泡影』より引用
  • 事実それは勝美の中で、徐徐に鮮明な画面として実現可能な形をとりつつあった。 筒井康隆『(「七瀬」三部作 1) 家族八景』より引用
  • 沖に碇泊していた東野らの船が徐徐に動き出して来たのだった。 横光利一『旅愁』より引用
  • それから徐徐に四人の方に向きなおると、背で襖をこすりながら腰を落とした。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(上)』より引用
  • 聞いている内に、覆面の男の言葉が、徐徐にではあるが、理解出来るようになってきた。 西尾維新『ニンギョウがニンギョウ』より引用
  • 笑いもせず襟を併せ併せいううちにも、徐徐に遅い微笑が泛んで来た。 横光利一『旅愁』より引用
  • 意気込んでいた私の心も、時の経過につれ、徐徐に絶望の念に蝕まれていった。 西尾維新『ニンギョウがニンギョウ』より引用
  • 長男の乗った船が岸壁を離れ、徐徐に速度を増して、沖の方へ進んで行くのを、私は妻と並んで眺めていた。 外村繁『澪標』より引用
  • 中にはスリックとのデュエットで録音したものも何曲か存在しているが、徐徐にバンド内での存在感は大きくなっていった。
  • 船は速力をゆるめ徐徐に鴎の群れている港の中に這入っていった。 横光利一『旅愁』より引用
  • 高度が増すにつれて徐徐に本格的になってきた雪が、遠吠えのような風に乗って真横から吹きつけてきた。 エディングス『ベルガリアード物語3 竜神の高僧』より引用
  • かすめ過ぎる化粧の匂いのままどちらも黙って何をするでもなく暫く立っていたが、そのうちに徐徐に顔が合った。 横光利一『旅愁』より引用
  • ある刺激がくり返し提示されることによって、その刺激に対する反応が徐徐に見られなくなっていく現象を指す。
  • 渦巻く疑問の中から、さらに濃いひとつの疑問が徐徐に形をととのえてうかび上がってくるのを半十郎は感じた。 藤沢周平『秘太刀馬の骨』より引用
  • こいつはこの先、その虫に徐徐に食われてゆくのだ。 神林長平『七胴落とし』より引用
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