彼は終日

21 の用例 (0.00 秒)
  • 彼の二階の部屋には机があって、彼は終日、それにむかって私とおなじような物語を書いている。 三浦哲郎『忍ぶ川 他』より引用
  • 彼は終日その冒険をやり終えられるように彼の決心をにぶらせまいとして苦心していた。 アンダスン/山屋三郎訳『ワインズバーグ・オハイオ』より引用
  • こう万葉に詠まれたところのその景色のよい多摩川で彼は終日狩り暮した。 国枝史郎『大鵬のゆくえ』より引用
  • 父が梨華を妾にしたことを聞いてから、彼は終日ふさぎこんでいた。 パール・バック/大久保康雄訳『大地(2部)』より引用
  • 今日は彼は終日うちにいなかった。 トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(下)』より引用
  • それでもあきらめられないので彼は終日その辺を歩いて、その日はとうとう演説にも往かなかった。 田中貢太郎『赤い花』より引用
  • 自らどことも知らないで彼は終日歩き回った。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • 現に富美子が家を出た日には、彼は終日伯父の屋敷にいて、一歩もそとへ出なかったというではないか。 江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編01 本格推理Ⅰ』より引用
  • 彼は終日そこに立っている。 山田風太郎『戦中派虫けら日記』より引用
  • 彼は終日部屋に身をひそめていた。 渡辺温『絵姿』より引用
  • 何となくものういまま彼は終日家にこもることにきめて、窓外の大雪をながめて居た。 浜尾四郎『正義』より引用
  • 彼は終日武器庫の前の広場で、馬を走らせながらつるぎを振り、敵陣めがけて突入する有様を真似ていた。 横光利一『日輪』より引用
  • 彼は終日終夜その男のそばで過ごし、ほとんど寝食を忘れて、刑人の霊のために神を祈り、また自分の霊のためにその刑人を祈った。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • たまたま前村長が病死して、他に適当な人がなかったために、推されるままに引受けてしまったのだが、人々の話では役場へでて村長の席に坐っているだけでよいような話であったし、自分の記憶でも、余の叔父が村長のころは用あれば役場の小使が迎えに来たもので、さもない限り彼は終日自宅で碁をうっていたものだ。 坂口安吾『中庸』より引用
  • 彼は終日藍畑あいばたけで働いて疲れきっていたが、それでも立ち上がって、書物をベンチの上に置き、腰をまげよろめきながら井戸の所まで歩いて行った。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • この日彼は終日、家の外で過した。 トルストイ/木村浩訳『アンナ・カレーニナ』より引用
  • 次郎もそうした中にまじって擂古木を廻すのであったが、それがちょうど日曜日ででもあると、彼は終日厭きもしないで坐り通すのであった。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • 彼はむしろ、狩や、乗馬や激しい運動を愛するように生れついているのである、それなのに彼は終日、画架の前に立って暮しているのである。 レニエ『燃え上る青春』より引用
  • 彼は終日歩きまわって、わずかに三羽撃って帰っただけだったが、そのかわり、猟の帰りにはきまってそうであるように、すばらしい食欲と、すばらしい気分と、激烈な肉体運動にともなっていつもおこる、発らつたる精神状態とを持って帰った。 トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(中)』より引用
  • 彼は終日ベッドにもぐりこんで、煙突のように煙草の煙を吐きながら、もくもくとして思案にふけっている。 横溝正史『憑かれた女』より引用