彼は忽然と

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  • まるで闇の天に飛び立ったかのように、彼は忽然こつぜんと消えてしまったのである。 山田風太郎『おんな牢秘抄』より引用
  • いや、殺されたと思ったのに、彼は忽然こつぜんとよみがえってひとり逃げていった。 山田風太郎『自来也忍法帖』より引用
  • と言って、彼は忽然こつぜんとまた姿を消してしまったという。 桐生操『黒魔術白魔術』より引用
  • しかるに、彼は忽然と、丘のふもとで、その影を地上から失ってしまった。 吉川英治『三国志』より引用
  • 彼は忽然として自分の目の前に現われた二つの少年イエスの顔を見て、名状出来ない気持に打たれたのであった。 宮本百合子『顔』より引用
  • ある日、彼は忽然こつぜんとわしのもとを去った。 菊地秀行『魔界都市〈新宿〉』より引用
  • その防備に思いを致したとき彼は忽然こつぜんと思いだした。 本庄陸男『石狩川』より引用
  • ただ、幼女がほんとうに父を求めて、いのちのかぎり呼んだときだけ、彼は忽然として出現する。 山田風太郎『幻燈辻馬車(上)』より引用
  • その口から血泡が噴き出すや、それが床上に滴る寸前、彼は忽然と消滅した。 菊地秀行『吸血鬼ハンター17b D-白魔山 下』より引用
  • 幻のように彼は忽然こつぜんと姿を消した。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • その歯科医が長年連れ添った妻と子供が三人もあるというのに別れて、若い女と一緒になったと聞いて義憤を覚えたこと、もし自分の甥か何かだったら呼びつけて説諭してやるのにと思ったこと、堅物であった友人が地下で泣いているだろう、と思ったことを、彼は忽然と思い出した。 柏原兵三『徳山道助の帰郷』より引用