彼の前途

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  • 宗助はただ洋々の二字が彼の前途に棚引たなびいている気がしただけであった。 夏目漱石『門』より引用
  • 宗助はただ洋々の二字が彼の前途にたなびいている気がしただけであった。 夏目漱石『門』より引用
  • こう見てくると、彼の前途ぜんとには坦々たんたんたる大道がひらけているかに思われた。 ドイル『隠居絵具屋』より引用
  • その彼の前途が大きく閉ざされたのが、二・二六事件であった。 半藤一利『指揮官と参謀 コンビの研究』より引用
  • 彼の前途には華やかな着物を着た幸福が見えていた。 田中貢太郎『黄金の枕』より引用
  • そして僕は、彼の前途に、なぜか苦痛と絶望の最期さいごを予見できるような気がした。 モーム/中野好夫訳『月と六ペンス』より引用
  • 友人たちが、彼の前途を予想しているのを知ってましたし、その予想に背くつもりもなかったんです。 モーム/篠原慎訳『諜報員アシェンデン』より引用
  • そう思って歩いて行くと、これから彼の前途にひらけて来る実際の光景は全く測り知り難いもののような気がした。 島崎藤村『新生』より引用
  • 彼の前途を予想することはむずかしいであろう。 ホーソン/鈴木武雄訳『七破風の屋敷』より引用
  • だが、彼がこの矛盾に気がつかなかったということは、彼の前途にとって、必ずしも不幸なことではなかったであろう。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • 彼の前途には、自らを遊び楽しませることの出来る六千マイルにわたる熱帯地帯が横たわっていた。 コンラッド/蕗沢忠枝訳『ロード・ジム(上)』より引用
  • 彼の前途は洋々たるもののはずだった。 岩本隆雄『ミドリノツキ〔上〕』より引用
  • 彼が東京を去ることになったのは、両親が彼の前途に見切りをつけ、退校させて、故郷で実務につかせるためであった。 坂口安吾『明治開化 安吾捕物』より引用
  • それでも樋口はなお幕臣というわけにはゆかなかったのだから、彼の前途はいよいよ遼遠りようえんというしかなかった。 山田風太郎『修羅維新牢』より引用
  • そして自分の初めのころのことや、自分の希望や、クリストフの希望や、彼の前途に待ち受けてる苦しみなどを、考えながら、苦笑を浮かべていた。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 万事このように目がとゞいて、クスグリや悪ジャレを相手にしない魂が確立すれば、彼の前途は洋々たるものであろう。 坂口安吾『戦後新人論』より引用
  • 若く明るい希望を抱いて世に乗出した彼の前途に横たわる障碍は、まず第一に、彼に対する周囲の無理解であった。 プーシキン/中村白葉訳『大尉の娘』より引用
  • 私は、光秀野望説を以上のような理由で否定すると同時に、光秀の叛逆は、単なる怨恨だけではなくて、彼の前途に対する不安と絶望感に起因する自己防衛手段ではなかったかと、思うのである。 桑田忠親『明智光秀』より引用
  • 平一郎が成長するにつれ生活費もかさまり、また彼の前途に控えている「教育費」の心配も予めして置かねばならなかった。 島田清次郎『地上』より引用
  • 主人は、彼の前途を嘱望していた。 山田風太郎『忍法行雲抄』より引用
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