彩るもの

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  • 生命の力とその闘争、それがジャン・クリストフの生涯をいろどるものであった。 豊島与志雄『ジャン・クリストフ』より引用
  • 暗く影の深い鎮守の森、白く日に光る渓川の水、それをいろどるものは秋の色である。 大下藤次郎『白峰の麓』より引用
  • この時代において、宗教施設・城塞などの軍事拠点・権力者の生活空間を彩るものとして制作された絵画が現存している。
  • やがて私は、むしろ単調な日々をいろどるものとして、あの夢を受け入れるようになっていった。 恩田陸『ライオンハート』より引用
  • シリーズを通して多種多様な殺し技が存在し、各エピソードのクライマックスを彩るものとなった。
  • あし白楊ポプラア無花果いちじゅくいろどるものは、どこを見ても濁った黄色きいろである。 芥川竜之介『沼地』より引用
  • しかし何といっても、彼の生涯をくっきりと彩るものは、彼の天賦の詩才であったといえよう。 綱淵謙錠『斬(ざん)』より引用
  • クラシック音楽が基調となっているという点では後期全般に同一の傾向が認められはするものの、「以前」の段階ではまだBGMは画面を彩るものとして活用されており、音声やテキストの多重化は限定的なものだった。
  • 風が荒野の周囲を遠く彩るものを水墨画のようになびかせ、漆黒のケープと長い黒髪をも吹き乱した。 菊地秀行『吸血鬼ハンター04 D-死街譚』より引用
  • これまでに人々によって語られてきた多くの物語と同じように、ここでも背景をなすものはひとしく暗黒と虚無、不毛と死であり、かつ、それらを絢爛と彩るものもまた、宇宙開拓者たちの、あの強烈で孤独な精神であることに変わりはない。 光瀬龍『墓碑銘二〇〇七年』より引用
  • 三、佐藤の作品中、道徳を諷するものなきにあらず、哲学を寓するもの亦なきにあらざれど、その思想をいろどるものは常に一脈の詩情なり。 芥川竜之介『佐藤春夫氏の事』より引用
  • 彼は実に様々の建築を手がけているが、たとえばパリの新しい都市空間を彩るものとして登場したサスなど、理論を試す絶好の対象であったし、1841年に建設されたシルク・デ・シャンゼリゼは、平面、正面に4柱式のポルティコを付け周囲をコリント式の円柱で囲んでいる。
  • 終に、中古以來の人の日常生活と結びついたもので、能なぞの舞臺面をも彩るものの一つは、扇の活用であることをこゝに書き添へよう。 島崎藤村『桃の雫』より引用
  • 飾窓と共に銀座の風景に趣きをそえるものは銀座通りの柳、そして夜のちまたを華かに彩るものはネオン、街路燈、いずれも銀座風物誌中の重要素である。 高田宏『木に会う』より引用
  • 貧しい軽輩けいはいの家で、しかも、禄をはなれた者がむすぶ初夜の夢を、彩るものは、わずかに、鴛鴦えんおうの屏風だけであった。 柴田錬三郎『(柴錬立川文庫6) 裏返し忠臣蔵』より引用