張り

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  • 我々の明日の歌も矢つ張り何處までも我々の明日の歌でなくてはならぬ。 石川啄木『歌のいろ/\』より引用
  • だが如何なる種類の関心であるかは聡明な女にあつては矢張り謎である。 坂口安吾『姦淫に寄す』より引用
  • 聖書が私を最も感動せしめたのは矢張り私の青年時代であったと思います。 有島武郎『『聖書』の権威』より引用
  • 生れた新坊は矢張り自分の子と思つて育てたいと優しくも言葉を添へた。 石川啄木『鳥影』より引用
  • 賞められて一層声を張りあげると、あちこちの部屋で、客や妓が笑った。 織田作之助『放浪』より引用
  • その両袖の張りたるありさまは、蝉または蝶の羽を開きたる形に似たり。 井上円了『南半球五万哩』より引用
  • けれど彼女が其の都度つど断つたと云ふ事も矢張り事実にちがひないのです。 伊藤野枝『ある女の裁判』より引用
  • 彼はこれからやっていく仕事に、予想していなかった「張り」を覚えた。 小林多喜二『工場細胞』より引用
  • 然し兎に角あの土地は矢張り私に忘られないものとなってしまっている。 有島武郎『北海道に就いての印象』より引用
  • 持つてゐた二日目の日が暮れたのに、わたくし共は矢張り島にゐるのです。 森林太郎『樺太脱獄記』より引用
  • 私は兄の荘六の耳元で、ラウドスピーカーのような声を張りあげました。 海野十三『崩れる鬼影』より引用
  • この方法がなお矢張り対象の名に値いする理由をば私は今説明した処である。 戸坂潤『科学方法論』より引用
  • 矢張り沢山の人が来るこの郵便局は自然うなくてはならないのであろう。 高浜虚子『丸の内』より引用
  • 体はもとの炬燵の中のまま顔も本の方へ矢張り向いているのである。 岡本かの子『娘』より引用
  • 柔和な眼でそして細長いけれど矢張り何處かに恐ろしいやうな所がある。 徳田秋声『媒介者』より引用
  • 同行の中村先生があとでレンブラント張りだと評された事も覚えている。 寺田寅彦『中村彝氏の追憶』より引用
  • 腕に覚えのある人でなければ、このような張りのある文章は書けない。 太宰治『花吹雪』より引用
  • 最初に現はれた一軒は、張りだした円室を持つた古めかしい洋館だつた。 神西清『夜の鳥』より引用
  • その下に、折曲げ式の、皮張りの板が立てられて、机の代用をしていた。 谷譲次『踊る地平線』より引用
  • が、しかし神々かみがみにとりてなによりもうれしいのは矢張やはりあの竜宮界りゅうぐうかいである。 浅野和三郎『霊界通信 小桜姫物語』より引用
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