弱よわしい

全て 形容詞
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  • それは二十はたち前後の小さな小さな白い顔をした弱よわしそうに見える青年であった。 田中貢太郎『雀が森の怪異』より引用
  • 神中はそういって弱よわしそうな白い顔を気もちよさそうにしてみた。 田中貢太郎『雀が森の怪異』より引用
  • もっとも、その声は弱よわしく、身のうちに何か病気をもっている人のようであった。 ホーソーン・ナサニエル『世界怪談名作集』より引用
  • わたしにあてがわれた仕事はまだ弱よわしい子どもの力に相応そうおうしたものであった。 マロ・エクトール・アンリ『家なき子』より引用
  • 陽の弱よわしい夕方近いころで、通る人の影が、寒く長く路上みちに倒れていた。 林不忘『巷説享保図絵』より引用
  • 彼は女と別れて歩いたが弱よわしい女の態度が気になって、もしかするとよく新聞で見る自殺者の一人ではないだろうかと思いだした。 田中貢太郎『蟇の血』より引用
  • 外をのぞくと、たちこめた霧をとおして、弱よわしい朝の光が見えました。 マーフィ『(ミルドレッドの魔女学校シリーズ4)魔女学校、海へいく』より引用
  • それは訴えの強さではなく、赤児のなが泣きのような、弱よわしく平板なひびきを持っていた。 山本周五郎『さぶ』より引用
  • つかむものを失った水虎の片手が、コンクリートの上で弱よわしくのたくった。 荒俣宏『帝都物語6』より引用
  • 羽板つきの汚れて黒ずんだ窓からさしこむ弱よわしい光でさえ、そいつには耐えきれないものなのだ。 ラヴクラフト全集3『07 「闇をさまようもの」』より引用
  • そして弱よわしい光を放つ電灯をつけたとたん、目に入ったものに愕然がくぜんとしてしまった。 ラヴクラフト全集5『07 「魔女の家の夢」』より引用
  • 数知れない人たちが、君たちの弱よわしいかたわの微笑をあわれみながら、あれを読むんだ。 大江健三郎『死者の奢り・飼育』より引用
  • 彼がこう言っているところへ、黒い着物をきた男が、健康のすぐれぬ人のように前かがみになって弱よわしい形でたどって来た。 ホーソーン・ナサニエル『世界怪談名作集』より引用
  • だが、藤子の弱よわしい意識の呼びかけに、七瀬ははっと自分をとり戻した。 筒井康隆『(「七瀬」三部作 2) 七瀬ふたたび』より引用
  • 「昨日あないに暑かったのに、歩いて帰って来る道で汗がちっとも出なんだの」と弱よわしく云っている。 梶井基次郎『梶井基次郎全一巻』より引用
  • それは決して靴をはいたりしない村の人間の足とちがって弱よわしく、そして幾分いやらしく見えた。 大江健三郎『死者の奢り・飼育』より引用
  • からだの線がひどくやさしく、弱よわしいものに一変しているのに、鮎姫はびっくりした。 山田風太郎『江戸忍法帖』より引用
  • 長い時がたち、僕の脇腹わきばらに汗ばんだ額を押しつけて眠っていた弟が弱よわしくすすり泣いた。 大江健三郎『死者の奢り・飼育』より引用
  • 呼吸がいまではごく弱よわしいものになっており、ガイドが止めを刺そうとして拳銃を取りだしたとき、生物が急に声を発したことで、拳銃が使われもせずにガイドの手から落ちた。 ラヴクラフト全集7『14 「初期作品」 「洞窟の獣」』より引用
  • 新しい熱烈な好奇心が生まれ、これにくらべれば、子供のころの興味も弱よわしい未熟なものだった。 ラヴクラフト全集7『09 「忌み嫌われる家」』より引用
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