引揚げる時

13 の用例 (0.00 秒)
  • 問題は僕等が東京に引揚げる時に、犬をどうするかということだ。 福永武彦『第一随筆集 別れの歌』より引用
  • 赤布を平服の腕へ巻つけた労働者赤衛兵はピストルを片手に、冬宮を引揚げる時全同志の身体検査をした。 宮本百合子『スモーリヌイに翻る赤旗』より引用
  • 後の列車を目標にして作業すれば夜明け近くなって、引揚げる時、その薄明の中で誰かから姿を見られないとも限らない危険があろう。 松本清張『日本の黒い霧(下)』より引用
  • 夕方引揚げる時には鳥籠は空っぽで、雀も鳩も売切れという繁昌はんじょうぶりだった。 大倉燁子『美人鷹匠』より引用
  • 二つの鏡はおそらくこの二人の胸に抱かれていたのを、引揚げる時にあやまって沈めてしまったのか、あるいは家来らが取って投げ込んだものであろう。 岡本綺堂『青蛙堂鬼談』より引用
  • 木下高級参謀が酒に酔って、若い相沢少尉にからんだのは、第十五軍の戦闘司令所がサドを引揚げる時であった。 高木俊朗『全 滅』より引用
  • これは徳川幕府の初年の話であるが、肥前平戸ひぜんひらどをイギリス人の引揚げる時にも、彼れ等は日本人の女房に、大いに依々恋々いいれんれんとしたといふことである。 芥川竜之介『日本の女』より引用
  • よくお信へそんな事をいったが、そればかりでなく、一時は、妙な事にもなりそうだった綱渡り小屋の小新の一件も太夫元が骨を折ったのと小吉の正体が次第にはっきりして来ると共にやくざ共もちょいと泣寝入になって終ったような恰好で、二月末に大阪へ引揚げる時は、みんな揃って挨拶に来て行った。 子母沢寛『父子鷹 上巻』より引用
  • 大丈夫よ、ここを引揚げる時まではすっかり休養できて。 ブラウン『天の光はすべて星』より引用
  • だが、犯人たちは、現場から破壊工作を完了して引揚げる時、何か「破壊工作の証拠」を残さねばならぬと気が付いたかも知れない。 松本清張『日本の黒い霧(下)』より引用
  • 妻の出産が近づき、東京に引揚げる時がきた。 小林信彦『ビートルズの優しい夜』より引用
  • 坂本は、勝海舟が神戸から江戸へ引揚げる時薩摩藩家老小松帯刀に託した関係上、薩摩と親しい。 南條範夫『山岡鉄舟(一)』より引用
  • 引揚げる時にゃ、やれやれと思ったもんだ。 チェーホフ・アントン『かもめ』より引用