廻るかも知れない
9 の例文
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帰りに病院の方へ廻るかも知れないから、ちょっとお知らせするって云うのよ。今秀子さんの門を出たばかりのところだって。
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ことによったら、それを持って北海道の方へ廻るかも知れないのよ。そうすれば、お金がどっさり儲かるから、その時は借りたお金を、あなたにもお返しするでしょうよ。
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母も不審そうな面持ちをしていた。私は母にもし会社を早めに切り上げられたら、吉川は駒込へ廻るかも知れないと、前以て伝えておいた。何でもなく済むものだと、私は思っていたし、母もそう思っていたらしい。
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女は柳ずしで休んでも、信用組合で金をひきだす時間だけを気にしているが、すでに現場が発見されて手が廻っているかも知れないということは全然気にかけていない。また、洋品屋でお金を払うにも、十円札を六十二枚かぞえるのに十分間もかかり、なるべく長く時間を費して信用組合で金をひきだす時間まで持たせようとしているが、現場が発見されて手が廻るかも知れないことは全然気にかけていない。だからフシギな女だと私は云うのです。
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ときどき、空ろな目で空を見上げているのは、火事を待ち受けている証拠だ。火事の禁断症状が起こり、発作的に火を付けて廻るかも知れないので、美毬は油断することができなかった。夏が過ぎ、秋の祭りが終ると、いよいよ火事の季節の到来だ。
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築地の海軍操練所にはそちらから廻るかも知れない。
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築土八幡の家からは喬之助妻園絵をはじめ、弟の琴二郎まで召捕られて審べを受けている。園絵の実家神田三河町の伊豆伍はもとより、その他喬之助が立ち廻るかも知れないと思われるところへは、大岡越前守の手で洩れなく手配が届いている。人相書は全市の与力と岡っ引きにいきわたり、別動隊として、近江之介を殺された上自分は閉門をうけて、切歯扼腕に耐えない脇坂山城守の手から、種々雑多の小者に変装した家臣や出入りの者が江戸中に散らばってひそかに喬之助のあとを嗅ぎ廻っている。
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という書き出しで、つまり西新井の大師堂の近くに住む芳五郎と辰次という者が盗賊だと知らせる密告の文が代官所へ投げ込まれたので、早速、捕方が向ったが、両名は逃亡して行方がわからない、万一、御府内へ立ち廻るかも知れないので何分よろしく、という報告が、昨日の夕方、町奉行所に入った。或いはかねて詮議中の三人組の盗賊と関係があるかも知れないので、至急、使をやるという旨が達筆で書かれていた。
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