広大無辺なもの

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  • 橋まで来ると、巷の眺めは一変して、広大無辺なものを含んでいた。 原民喜『死のなかの風景』より引用
  • 日本では昔から、大自然という言葉が大変好んで使われてきましたが、大自然という言葉がどういう意味で使われるかというと、私たちの生きているこの自然界というものは広大無辺なものであり、それにくらべると、人間の力というものはごく僅かなものである。 湯川秀樹『この地球に生れあわせて』より引用
  • ストラスブールの鐘楼そのままの感じだったのだが、こちらの、高さ八千メートルもある鐘楼のほうは、何かしら前代未聞で、巨大で、広大無辺なもの、人の目がいままでけっして見たことのないような建物だった。 ユゴー/辻昶・松下和則訳『ノートルダム・ド・パリ(下)』より引用
  • ところで、その徳というものが問題になるのだ、聖人君子の徳というものは、ほどこして求むるところなきもので、その徳天地に等しという広大無辺なものになるものだが、英雄豪傑の徳というものは、一種の人心収攬術じんしんしゅうらんじゅつに過ぎんのだからな。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 仏教とはもっと広大無辺なものの上にひろがっている定理なのだと思おうとしても、ゲンに自分が、その「寺院」に住む「僧侶」であるからには、かえって自分こそ、そんなすばらしい「定理」にそむく者のように思われてくるのだった。 武田泰淳『快楽』より引用