幾重にも

全て 副詞
1,277 の用例 (0.02 秒)
  • よく見ると太い鎖が、幾重にも身体の上を走って身動き一つ出来ないのだ。 福永武彦『夢みる少年の昼と夜』より引用
  • ガラス管が幾重にもコイル状になったり、ある部分は球型であったりした。 梶尾真治『百光年ハネムーン』より引用
  • ここは、一人の人間の声を幾重いくえにもかさねることができる場所なのだった。 今野緒雪『マリア様がみてる 17 チャオ ソレッラ!』より引用
  • そのやつれた顔の青白い皮膚には、灰が幾重にも筋となって残っている。 ディック/仁賀克雄訳『人間狩り ―ディック短編集』より引用
  • この雲には人の認識にんしきはばむ不可視の結界が幾重にもおおわれているからだ。 有沢まみず『いぬかみっ!09』より引用
  • 廊下を行く看護婦の足音や起きだした患者達の生活音が幾重にも繰り返される。 奈須きのこ『空の境界 (上)』より引用
  • 切れぎれになった灰色の雲が、幾重にも重なって空低く垂れ籠めていた。 豊島与志雄『反抗』より引用
  • 少しでも風の抵抗をおさえるために、彼女は顔に細い布を幾重いくえにも巻いていた。 ろくごまるに『封仙娘娘追宝録03 泥を操るいくじなし』より引用
  • 幾重にも重なった巨大な竹に、視界は緑のかすみがかかったようになっていた。 山田正紀『崑崙遊撃隊』より引用
  • 幾重にもスライドする思考を、言葉にするとこうなるというのでしかない。 富野由悠季『機動戦士ガンダムⅡ』より引用
  • 胸のポケットにはちり紙で幾重にも包まれた十五枚の千円札が入っていたのだ。 井上ひさし『四十一番の少年』より引用
  • 幾重にも重なった網が、これほど弾力性に富んでいるとは思わなかった。 山田正紀『氷河民族(流氷民族)』より引用
  • それが幾重にも折り重なり、原型をとどめずに穴の底で層をなしている。 乙一『GOTH リストカット事件』より引用
  • それを幾重いくえにも取り巻いて見物して居る連中に至っては、実に気が知れない。 森鴎外『青年』より引用
  • 眼界が開けたから、森は暗黒の色を帯びて幾重にも畳なわって見える。 斎藤茂吉『ドナウ源流行』より引用
  • 幾重にも交差する薄布の彼方から、一瞬、その答えが顔を覗かせたのだ。 菊地秀行『吸血鬼ハンター07b D-北海魔行 下』より引用
  • 気づけば谷は幾重にも分かれ、どの谷も似通っていて見分けがつかない。 ドイル・アーサー・コナン『緋のエチュード』より引用
  • しっかりしなければならない事情はお母さんに幾重にもかかって居りますから。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 一筋の光が幾重にも四散する光景、それは打ち上げ花火によく似ていた。 白瀬修『おと×まほ 第02巻』より引用
  • 桜の梢を越えて、うす緑の山が幾重にも重なっているのが遠く仰がれた。 岡本綺堂『小坂部姫』より引用
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