幾許もなく

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  • さうして幾許もなくアツシジの巷の靜かな夜の中に唯一人とり殘された。 阿部次郎『三太郎の日記 第二』より引用
  • 彼の富裕とその物惜みせぬ性質とは幾許もなく彼をアツシジ青年間の中心人物とした。 阿部次郎『三太郎の日記 第二』より引用
  • 実際もう私の余命は幾許いくばくもないのである。 キプリング・ラデャード『世界怪談名作集』より引用
  • 併し悲しい哉鈍根の身には、打開の次に幾許もなく弛緩の時期が襲來する。 阿部次郎『三太郎の日記 第二』より引用
  • すると、幾許もなく、建物の一隅から素晴らしい銅鑼の音が起った。 宮本百合子『長崎の印象』より引用
  • 幾許もなく主の第二の答が來た。 阿部次郎『三太郎の日記 第二』より引用
  • ミミはその後幾許いくばくもなく食当りで夭折してしまったが、あるいはそれは身代りに死んだといえるかも知れない。 中井英夫『とらんぷ譚』より引用
  • しかし遊芸の如きは幾許もなく抛棄せられ独り文学少女が育つて行つたらしい。 平野万里『晶子鑑賞』より引用
  • 三五郎が他界してから幾許いくばくもない八月二十日の丑の刻に、三五郎を追いかけるようにして次郎兵衛が身まかった。 井上靖『おろしや国酔夢譚』より引用
  • 俺が終生その先輩の跡を追ふにしても、或は幾許もなく俺一己の道に踏込むにしても、兎に角俺は眞理に深入することによつて最もよく生きるのである。 阿部次郎『三太郎の日記 第一』より引用
  • ミユンヘンへ行つた頃の夫人のノスタルヂアは余程昂進してゐてこの歌の通りであつたらしく幾許もなくマルセイユから乗船してまた一人で帰朝されたのであつた。 平野万里『晶子鑑賞』より引用
  • 晩方近くに、様子を探りかたがた、ここから幾許いくらもない生家さとを見舞った姉は、養家の方からお島を尋ねに出向いて来た人達が、その時丁度奥で父親とその話をしているところを見て帰って来た。 徳田秋声『あらくれ』より引用
  • 死後幾許いくばくもないらしく、いまだ微かに体温が残っている。 虚淵玄『Fate/Zero Vol.1 「第四次聖杯戦争秘話」』より引用
  • 法然はこれをまた慈鎮和尚に進上せられ、そこで出家をとげたが幾許いくばくもなく又法然の処へ帰って十八年間を通じて常に給仕をしていた。 中里介山『法然行伝』より引用
  • もはや掌打の間合いまでは幾許いくばくもない。 虚淵玄『鬼哭街』より引用
  • 皆三の丸に籠城を決し入城したるが、幾許もなく評議また一変し、婦女子は出城し、随意居住を定むべき命を受け、一行一団となり城外に出たるも、地理は知らず、知己はあらず。 星亮一『最後の幕臣 小栗上野介』より引用
  • 併し純粹に、單獨に、自分の問題に深入しようとすると、幾許もなく、俺の思想は散漫になり、統御を失ひ、連絡を失つて、終に行衞不明になつて了ふ事が多い。 阿部次郎『三太郎の日記 第二』より引用
  • エースのマジック不在という緊急事態にもレイカーズは奮闘し、ウォージーは26得点、引退まで幾許もないカリーム・アブドゥル=ジャバーは24得点13リバウンド、マイケル・クーパーは15得点13アシストを記録した。