幾許

全て 副詞
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  • すなわち人が死んだ後、なお幾許かの間、生きているものと信じていた。 大杉栄『奴隷根性論』より引用
  • 父が受取つた金の高、仲人がそのうち幾許いくらはねたかといふやうな事まで。 徳田秋声『チビの魂』より引用
  • 弥三郎はそこまで案内して来てくれた樵に幾許いくばくかの金を与えようとした。 新田次郎『槍ヶ岳開山』より引用
  • さうして幾許もなくアツシジの巷の靜かな夜の中に唯一人とり殘された。 阿部次郎『三太郎の日記 第二』より引用
  • もっともそのうちの幾許いくばくかは早くも絶えてしまったかも知れませぬ。 柳宗悦『手仕事の日本』より引用
  • しかしこれが為め英国の学術上の名声を高めたことは幾許いくばくであったろうか。 愛知敬一『ファラデーの伝』より引用
  • あのとき世界から消え失せていれば、まだ幾許いくばくかの救いがあったのだと。 虚淵玄『Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」』より引用
  • その頃は、まったくです、無い事は無いにしろ、幾許いくらするか知らなかった。 泉鏡花『女客』より引用
  • 終戦時においては幾許かの力を有していたが、その直後危機が訪れた。
  • だから今話すことを聞いてくれたなら、お前の胸も幾許いくらか晴れよう。 近松秋江『別れたる妻に送る手紙』より引用
  • とにかく近江まで落ちて来た時、つき従うものは既に幾許いくばくもなかった。 菊池寛『日本武将譚』より引用
  • 康範は死んだが、女は自らも傷を負っており、あと幾許いくばくの生命もない。 夢枕獏『陰陽師付喪神(つくもがみ)ノ巻』より引用
  • 思うにそれは、祖父が早く死んだので、幾許いくばくも父の記憶に残っていなかったためだろう。 堺利彦『私の母』より引用
  • そんなものは幾許いくらでも上げるけれども、一体どうして今頃こんな所へ来たのさ。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用
  • その頃は、真個まったくです、無い事は無いにしろ、幾許いくらするか知らなかった。 泉鏡花『歌行燈・高野聖』より引用
  • また、連載作品間で内容が相互的に影響しあう時も幾許かある。
  • が、幾許とも知れぬ沢山の例を擁しての立言であることを思うて頂きたい。 折口信夫『副詞表情の発生』より引用
  • その顔に幾許かの憂いを見て、俺はなんと言ったらいいのか言葉に詰まった。 奈須きのこ『歌月十夜 21 胡蝶の夢』より引用
  • 炎々たる猛火のうちに、その父と母とはくるしもだえてたすけを呼びけんは幾許いかばかりぞ。 尾崎紅葉『金色夜叉』より引用
  • 彼の富裕とその物惜みせぬ性質とは幾許もなく彼をアツシジ青年間の中心人物とした。 阿部次郎『三太郎の日記 第二』より引用
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