幾多の悲劇

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  • これから生み出す幾多の悲劇は、私がここに列挙するまでもない。 喜田貞吉『特殊部落ということについて』より引用
  • この金銭の遊戯をつかさどって、幾多の悲劇と喜劇が衝突するのを実験して来た証人である。 谷譲次『踊る地平線』より引用
  • 一つの伝説、暴力と背徳、そして幾多の悲劇に彩られた狂王の伝説が終焉した。 伏見健二『サイレンの哀歌が聞こえる』より引用
  • だがこの成功の裏面に、直接その環境と格闘した人々の幾多の悲劇があったことは、それとは別の問題であり、繁栄の恩恵に浴した本国の大多数の英国人の意識からは蔽われていた問題だった。 モーム/田中西二郎訳『モーム短編集「園遊会まで」』より引用
  • 幾多の悲劇を経験し、精神的に成長していくとともに、ヤナギランやカサレリアに精神的に依存しなくなってゆく。
  • 国家は公共の利益となる事業の為には私人の土地を収用することが出来ると定める土地収用法は、民衆史の上に幾多の悲劇を生んで来たし、今も生み続けている。 松下竜一『砦に拠る』より引用
  • ことに、貯水池についての利害の撞着や、買収を行なうにあたっての多くの醜事実、家屋の強制破壊の際の凄惨な幾多の悲劇、それらがM氏の興奮した口調で話されるのを聞いているうちに、私もいつかその興奮の渦の中に巻き込まれているのであった。 伊藤野枝『転機』より引用
  • 敢て奇言を弄し人を驚かせるのではありませぬ、われ人ともにむかしからいかに母性愛の美名に眼をくらまされ、正しい批判を失つて幾多の悲劇を惹起したか、而していまもなほおなじ悲劇をくり返しつつあるか。 森田たま『もめん随筆』より引用
  • ダルマスカ王国の王位継承者、アーシェ・バナルガン・ダルマスカは戦争の中で幾多の悲劇を目の当たりにし、特にアルケイディアに夫を殺されたためにアルケイディアに対する復讐心を抱くことになる。
  • 幾多の悲劇を経験した紙帳は、またも悲劇を見るのかというように、尚睨み合っている二人の女と、今や紙帳の裾に蹲居うずくまり、刀を例の逆ノ脇に構え、斬ってずべき機会を窺い、戸外そとの物音を聞きすましている左門とを蔽うていた。 国枝史郎『血曼陀羅紙帳武士』より引用