年来の宿願

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  • 外国の児童画を入手したいというのはぼくの年来の宿願であった。 開高健『パニック・裸の王様』より引用
  • この一八五八年には、これまでに私が獲得した財産だけでも、私の年来の宿願を果たすのに、もはや不足はあるまいと思われたので、この機会に私は商売からすっかり手をひき、新しい人生への第一歩を踏みだそうと思った。 シュリーマン/立川洋三訳『先史時代への情熱』より引用
  • それは年来の宿願だった本書を出版しようと思っている矢先でもあり、私の母の一周忌の前日にも当たっていたからである。 宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』より引用
  • ジャズは年来の宿願らしく、彼女はくりかえしくりかえしその希望を語った。 開高健『パニック・裸の王様』より引用
  • 一八七八年の夏から、ドストエフスキーは周囲の落ち着いた環境の中で、いよいよ年来の宿願たる大作にかかることにした。 ドストエフスキー/中村融訳『地下生活者の手記』より引用
  • 晩年、社業を後継者にゆだね、年来の宿願であった国文学研究の条件がととのったところで死を迎えたのは惜しまれる。 池田弥三郎『手紙のたのしみ』より引用
  • 八六年十月二十九日、ポルタ・デル・ポポロをくぐって「三十年来の宿願と希望」の都ローマの土を踏む。 ゲーテ/高橋義孝訳『若きウェルテルの悩み』より引用
  • チームはシーズン118ポイントを獲得し易々と会長賞を得て、ボークの20年来の宿願であったスタンレー・カップ優勝の用意が整った。
  • 私は要するにうつとりと読み耽つて、何しろその時はいづれ原稿を書かされる羽目になるとはつゆ思はなかつたから、読み終つた時には年来の宿願を果したカタルシスのために筋の方は綺麗さつぱり忘れてしまつた。 福永武彦『第六随筆集 秋風日記』より引用
  • 年来の宿願しゅくがんであった金毘羅こんぴらまいりを思い立って、娘のおげんと下男の儀平をつれて、奥州から四国の琴平ことひらまで遠い旅を続けて、その帰りには江戸見物もして、今や帰国の途中であると話した。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • かくて昼間の空寝入や誦経に精を出したお蔭で、ブランシュはその愛くるしい胎内に、年来の宿願であった子種が花咲いてゆくのを感ずるようになったが、しかもその頃は、作られたものより、作りかたの方を、はるかに彼女は好むようにあいなっておった。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第一輯)』より引用
  • 東日本リーグに新たに加入した清水第八スポーツクラブは、かつてJLSLチャレンジリーグに1992年から参加していたため、10年来の宿願がかなった。
  • 淳庵、玄適、玄白など、オランダ流の医術に志すものにとっては、観臓は年来の宿願だった。 菊池寛『蘭学事始』より引用