常に何等

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  • 從つて彼の生活を押し出す力は常に何等かの意味に於いて超越の要求である。 阿部次郎『三太郎の日記 第一』より引用
  • 彼が顔面に喜怒哀楽の表情が少しも現れないと等しく彼の声にも常に何等の高低はない。 平出修『逆徒』より引用
  • 雲は最も日常的な自然現象として、恐らくは常に何等かの前兆として見られたに違いないが、それが何の前兆であったかはもう分らない。 福永武彦『第三随筆集 枕頭の書』より引用
  • それで全体としては教訓談であるが、滑稽味を失わさぬ為に常に何等かの失策を伴わしめて居る。 桑木厳翼『春水と三馬』より引用
  • しかしながら前言う通り、人間に於ける叙事詩エピックの精神と抒情詩リリックの精神とは、常に何等かの形に於て、永久に対立すべきものである。 萩原朔太郎『詩の原理』より引用
  • 常に何等か自分の心を打込む對象が無くては生きてゐる甲斐が無いと思ふ自分にとつて、自分程立派な兩親を持つ者は世界に無いと思ふ信念に心のときめく時程純良な歡喜は無い。 水上滝太郎『貝殻追放』より引用
  • 感傷には常に何等かの虚栄がある。 三木清『人生論ノート』より引用
  • 所謂「美声」は、云ふまでもなく、「語られる言葉」の魅力を増すことに役立つのであるが、前に述べたやうに、所謂美声なるものには、常に何等かの条件がついてゐる。 岸田国士『「語られる言葉」の美』より引用
  • 勿論、常に何等かの意味でのアマチユアが舞台革命の蜂火を挙げるのはいゝとして、それらのアマチユアは、伝統を知らずして因襲になじみ、概ね見覚え聞き噛りの半職業人となるのが関の山で、系統的な知識と修練とを積む機会と方法がなく、基礎的なものを遂に身につけずに、たゞ徒らに年を取つてしまふものが多かつた。 岸田国士『新劇の行くべき途』より引用
  • 感傷には常に何等かの虚榮がある。 三木清『人生論ノート』より引用