已に

全て 副詞
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  • 又さうでないとしても、已に李善が引いて居るから、唐以前のものといふ丈は確かである。 狩野直喜『楊雄と法言』より引用
  • 勿論誰もいう如く知るという中にはすでに自由ということを含んでおる、知は即ち可能を意味しているのである。 西田幾多郎『善の研究』より引用
  • 処が吾々が已に用意しておいた処の還元性は優越性であることは出来ない筈であった。 戸坂潤『空間概念の分析』より引用
  • 我々が純粋感覚といっている者もすでに簡単なる知覚である。 西田幾多郎『善の研究』より引用
  • しかしイブが神の禁を犯す以前にすでに男女の体が異なっていたことは明らかです。 渡辺淳一『花埋み』より引用
  • 処で已に述べた処に基いて、この事態は空間概念のかの存在性である外はなかった。 戸坂潤『空間概念の分析』より引用
  • であるから考え方は実は理論の行く先々の整合を已に予定しているのである他はないであろう。 戸坂潤『科学方法論』より引用
  • 辛未の春より初夏に至るまでは、霞亭が已に竹里にゐたからである。 森鴎外『伊沢蘭軒』より引用
  • 外国から帰った時は、葛城は已に海軍を退いて京都の大学に居た。 徳冨蘆花『みみずのたはこと』より引用
  • それは実に見すぼらしい家で、井師は已に御承知であります。 尾崎放哉『入庵雑記』より引用
  • たとい全く同一の内容を有する意識であっても、時間の形式上すでに同一とはいわれないこととなる。 西田幾多郎『善の研究』より引用
  • お糸はすでに長吉のよく知っている事情をば再びくどくどしく繰返くりかえした。 永井荷風『すみだ川』より引用
  • 荷車に托した行李と蒲團とが已に運ばれて、上り口に積み上げてあつた。 鈴木三重吉『胡瓜の種』より引用
  • すると、彼の背後の本棚の脇にはすでに一山の白菜置場が出現している。 魯迅『幸福な家庭』より引用
  • 日本語でも、侍る的のものは已に一生涯の役目を終つたものであるから使はない。 二葉亭四迷『余が言文一致の由来』より引用
  • およそ積極的に生活せんとするあらゆる意志と気力とを駄夫は已に記憶の中にも失つてゐた。 坂口安吾『竹藪の家』より引用
  • あらゆる行為が錯乱が分裂が矛盾が已に人間と共に可能だつた。 坂口安吾『現実主義者』より引用
  • 私は、現に生きてゐる彼の傍で、彼の一生は已に終つたもののやうに考へてゐた。 坂口安吾『〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ』より引用
  • 已に半世紀近き以前一種の政治的革命が東叡山とうえいざん大伽藍だいがらん灰燼かいじんとなしてしまった。 永井荷風『霊廟』より引用
  • この文によりて、日本政府が裁判判決前已に有罪を豫斷しゐたるを知るに足る。 石川啄木『日本無政府主義者陰謀事件経過及び付帯現象』より引用
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