崩れた石垣

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  • 十メートルばかり先の崩れた石垣の下を、一団の男たちが曲がるところだった。 菊地秀行『吸血鬼ハンター02 風立ちて“D”』より引用
  • と、彼は、太いステッキをあげて、爆弾にくずれた石垣のあたりを指すのであった。 海野十三『暗号音盤事件』より引用
  • 崩れた石垣の蔭や樹の下に隠れとって、攻撃がやまったときにキビでも草でもさがしに行った。 真尾悦子『いくさ世を生きて ―沖縄戦の女たち』より引用
  • 半ば崩れた石垣が両側にあった。 新田次郎『昭和新山』より引用
  • また、主要部の石垣には元和3年の破城の形跡が見られ各所で崩れた石垣が確認される。
  • その渡世人は、山門の横の崩れた石垣にもたれかかっていた。 笹沢左保『地獄を嗤う日光路』より引用
  • 崩れた石垣の前に立って、ユカが言った。 赤川次郎『怪奇博物館』より引用
  • 山の上の崩れた石垣の間に茂った羊歯や芒など、靴で踏みつけ何も知らずに歩いた幼年のころの旅の記憶を呼び起してみても、ただの荒城とより思えないながら、今見れば少しは前とは感慨も違うであろうと思われた。 横光利一『旅愁』より引用
  • 渡世人は、崩れた石垣から背中を離しただけだった。 笹沢左保『地獄を嗤う日光路』より引用
  • 崩れた石垣の囲む面積から想像すると、かなり大きな屋敷がその中にあったものと思われたが、建物らしいものはなにもなく、背丈ほどの枯れたススキと、腰の高さほどにも伸びたススキの若葉が生い繁っていた。 新田次郎『昭和新山』より引用
  • 崩れた石垣の上から覗くと、そこにはとまを掛けた船が一隻、人がいるとも見えず、上げ潮に揺られて、ユラユラと岸をなぶっております。 野村胡堂『銭形平次捕物控 13』より引用
  • 崩れた石垣は苔むしていて、しっとりと冷たそうである。 笹沢左保『地獄を嗤う日光路』より引用
  • 参謀本部下の堀端ほりばたを通りながら眺めると、閑地のやや小高こだかくなっている処に、雑草や野蔦のづたおおわれたまま崩れた石垣の残っているのが見える。 永井荷風『日和下駄』より引用
  • あの連中は旅好たびずきで、 古戦場やら、滝の水やら、崩れた石垣やら、 時代の附いた、陰気な場所やらを捜し廻るのだ。 森鴎外『ファウスト』より引用
  • 現在は城址公園として整備がなされており、崩れた石垣、井戸、土塁、竪堀等の遺構が残されている。
  • 工場裏の空き地は、左側を崩れた石垣でかこまれ、前方は海に続き、あたりにはびて泥のつまったドラムかんが転がっていた。 大藪春彦『血の罠(v1.0)』より引用
  • 人足たちの住む仮小舎かりごやを建て、灰焼場を建て、役所の建物を修繕したあとも、土入れと地形じぎょうは続けられたし、南の浜の崩れた石垣をき直すには、もっと暇がかかりそうであった。 山本周五郎『さぶ』より引用