崩れた土塀

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  • 彼がやっととまったのは、興福寺の南側の崩れた土塀のかげであった。 山田風太郎『忍法帖3 伊賀忍法帖』より引用
  • 石の庭や、崩れた土塀にあたる秋らしい日の色が心をひいた。 大佛次郎『赤穂浪士(下) 〓あり』より引用
  • そういうと、彼は戒刀の柄をおさえ、崩れた土塀のあいだから外へ出ていった。 山田風太郎『忍法帖3 伊賀忍法帖』より引用
  • 道の両側には崩れた土塀が続いている。 高橋克彦『偶人館の殺人』より引用
  • 寺かやしろか、崩れた土塀が片側につづき、そして一方に折れている。 山田風太郎『忍法帖7 魔界転生 下』より引用
  • この二人の男は、崩れた土塀のわきにある防火水槽すいそうを見つめて棒立ちになっていた。 井伏鱒二『黒い雨』より引用
  • 奥御殿を抜けて東側の堀に沿って表御殿のわきから崩れた土塀をくぐって本丸を脱出した。 平岩弓枝『千姫様』より引用
  • 二人が約束した場所は、彼女の家の奥庭の崩れた土塀どべいを通って、すぐのところにある荒れ果てたお稲荷さんの境内だった。 福永武彦『海市』より引用
  • と決意した三次は、崩れた土塀をまたいで、そっと、荒廃した屋敷内にしのび入った。 柴田錬三郎『続 江戸群盗伝』より引用
  • やがて駕籠の灯がとまった荒れ屋敷の門を見届け、そこの崩れた土塀の横に身をひそめていた。 吉川英治『大岡越前』より引用
  • その後数百年の間に、いくどか小寺は再建されたのであろうが、そのたびにまた燃えて、いまは崩れた土塀の中に蓬々と草いしげり、ただ向うに古い法華堂一つが残っているばかりであった。 山田風太郎『海鳴り忍法帖』より引用
  • 晴明と博雅は、崩れた土塀をまたいで、中へ入って行った。 夢枕獏『陰陽師太極ノ巻』より引用
  • その反対の、なかば崩れた土塀の方からだ。 山田風太郎『忍法帖7 魔界転生 下』より引用
  • 奈良に住むあらゆる人間の眼は炎上する東大寺へむけられていたが、しかし彼はあたりを見まわし、崩れた土塀のあいだから中に入り、そこに右京太夫を横たえた。 山田風太郎『忍法帖3 伊賀忍法帖』より引用
  • ところどころ崩れた土塀の破れから、おそい一八いちはつが花ひらいて、深むらさきに濡れていた。 正岡容『小説 円朝』より引用
  • 二人の見込んだ通り、観光客相手の茶店や土産品屋の家並みはすぐに切れて、竹藪たけやぶや崩れた土塀の断続する小径へ出た。 森村誠一『虚無の道標』より引用
  • 遠く、むかし伏見の城の外濠そとぼりの石垣、また大黒寺という寺のくずれた土塀がひかっている。 山田風太郎『忍法帖2 忍法忠臣蔵』より引用
  • 崩れた土塀の上には、つたっている。 松本清張『球形の荒野 新装版(上)』より引用