崩れかけた石垣

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  • 崩れかけた石垣いしがき隙間すきまから五十センチほどのイセエビが跳ね出る。 大藪春彦『唇に微笑心に拳銃 前・後編』より引用
  • 先生は霜のために危くくずれかけた石垣などまで見て廻った。 島崎藤村『岩石の間』より引用
  • そこに来て一気に視界が開け、西からの陽射しと一反ほどの小畑と、それからまだ青い実をふんだんにつけた柿の木や崩れかけた石垣や黒いトタン屋根や半壊した物置小屋や、長閑のどかな山里の風景が切り絵のように広がってくる。 樋口有介『ピース』より引用
  • 崩れかけた石垣を逼ひ登つて、石垣の上に立ち、兩腕を高くさしのべて、たゞわけもなく涙することもあつた。 桜間中庸『城山のことなど』より引用
  • 昔の栄華えいがを語る古城のほとり、朽ちかけた天守閣にはつたかずらがからみ、崩れかけた石垣にはいっぱいこけが生え、そのおほりに睡蓮の花が咲いていたら、私達は知らぬ間に、涙含なみだぐましい気持ちでいっぱいになっているに相違ありません。 佐左木俊郎『季節の植物帳』より引用
  • 遠くに見える小畑には葱が植わってホウレン草の新芽が顔を出し、色づきはじめた柿の実にも崩れかけた石垣にも物置小屋のトタン屋根にも、乾いた陽射しが清々と降りそそぐ。 樋口有介『ピース』より引用