崩れおちる

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  • たゞ、岩に阻まれた水が、急に速さを増し、盛り上り、雪崩れおちるその勢ひに、彼女の眼は眩むほどであつた。 岸田国士『泉』より引用
  • ボロボロになった部分から折れて、なだれのように崩れおちるすさまじい光景が、私の目にありありと浮かんだ。 光瀬龍『墓碑銘二〇〇七年』より引用
  • シャルルを目で追っていたカトリーヌは、息子が床に崩れおちるのを見たが、しばらくは、無表情のまま、身動きもしなかった。 アレクサンドル・デュマ/鹿島茂『編訳 王妃マルゴ(下)』より引用
  • まるで特撮映画の一シーンを眺めるように地上が波打ち、鉄塔が崩れおちるのを、加藤保憲はたしかにその目で見た。 荒俣宏『帝都物語6』より引用
  • 二人は重なるように、カーペットの上に崩れおちる。 森瑤子『彼と彼女』より引用
  • 平衡の感覚が、ざさーつと音を立てて、一時に崩れおちる。 神西清『鸚鵡』より引用
  • 驍は、地ひびきをたてて崩れおちる鉾を、見たのだった。 赤江瀑『アニマルの謝肉祭』より引用
  • お雛がすすんでそんなことをやるわけはないから、あの入道がお雛をかっさらい、落ちてくる鐘の下に入ったにちがいないが、崩れおちる屋根にまぎれてその姿は見えなかったし、ふたりの位置からみて常識ではかんがえられないわざだ。 山田風太郎『忍法帖7 魔界転生 下』より引用
  • 釣瓶つるべうちに、百らいの崩れおちるような物凄い大音響がした。 海野十三『空襲下の日本』より引用
  • 脇腹にひろがる激痛をおぼえながら、路上に崩れおちる一瞬仰いだ光の海のような空を、驍は想い出していた。 赤江瀑『アニマルの謝肉祭』より引用
  • そしてかれが、崩れおちるようにして長座に伏したとき、コスの衛兵らは茫然とたたずむばかりだった。 R・E・ハワード『大帝王コナン』より引用
  • 「陛下のお好きなように」若妻は、夫の差し出した椅子に、すわるというよりも崩れおちるように身を投げ出して、答えた。 アレクサンドル・デュマ/鹿島茂『編訳 王妃マルゴ(上)』より引用
  • と、間もなく、お杉はぐるぐると舞い始めた闇の中で、頭と一緒にがっくり崩れおちる楽譜の音を聞きつけた。 横光利一『上海』より引用
  • 交通事故を警戒し体の一部が妙に覚めている変な心身状態でハイウェイをとばし、帰宅するとそのままリビングルームのソファーに崩れおちる。 藤原作弥『聖母病院の友人たち ―肝炎患者の学んだこと―』より引用
  • さらに、子懐本人の膝がへたへたと崩れおちる。 井上祐美子『五王戦国志2 落暉篇』より引用
  • そして、シャルル九世は、こうした言葉を発音するにつれて、まるで彼を呼ぶ声の前に参上するかのように、しだいに上体を起こし、最後の言葉を発すると同時に、最後の溜息をもらして、乳母の腕の中に崩れおちるとそのまま凍りついたように動かなくなった。 アレクサンドル・デュマ/鹿島茂『編訳 王妃マルゴ(下)』より引用
  • 声もなく葛葉は崩れおちる。 五代ゆう『晴明鬼伝』より引用
  • 楯林驍はおぼえてはいないけれど、彼がふたたび路上へ崩れおちる刹那、驍は、その白麻の和服の男の胸先から、はずみで大型の木箱を払い落とすことになったのである。 赤江瀑『アニマルの謝肉祭』より引用
  • ぐらり、と竜牙兵の上半身がれてくずれおちる。 水野良『ロードス島戦記 4 火竜山の魔竜(下)』より引用
  • 真空となった頭に、黒雲が渦まいて、やがて雪崩なだれとなって崩れおちる西門家のいらかとなり、さらにすべてを圧して淫婦潘金蓮の白い裸形が、いっぱいに立ちひろがってくるのだった。 山田風太郎『妖異金瓶梅』より引用
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