居たたまらない

全て 形容詞
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  • そして応じなければ例の通りで困らせて其処に居たたまらなくして了う。 細井和喜蔵『女給』より引用
  • さすがにその原稿を夫が読んでいるそばには居たたまらなかった。 横溝正史『山名耕作の不思議な生活』より引用
  • 彼は居たたまらなくなっては自から身を引いて、次から次と奉公先を転々した。 江戸川乱歩/紀田順一郎編『江戸川乱歩随筆選』より引用
  • 奴めが自然村に居たたまらないような計略をめぐらさなくちゃアいけない。 坂口安吾『落語・教祖列伝』より引用
  • 私はくすぐられるような、何か居たたまらないような気持がして来た。 志賀直哉『城の崎にて・小僧の神様』より引用
  • これがあの文壇を騒がした恋の末路かと思うと、私は居たたまらない気がした。 石川達三『心に残る人々』より引用
  • 私をその場に居たたまらなくさせたのは、きたならしい物に触れたくないなどといふ感情ではない。 神西清『母たち』より引用
  • 笹村はそこに居たたまらなくなると、鳥打帽子に顔を隠して、やがて外へ出た。 徳田秋声『黴』より引用
  • 由平は居たたまらなくなったので、二三日して村を逃げだした。 田中貢太郎『阿芳の怨霊』より引用
  • 居たたまらなくなっているのは、もっとほかの事情だ。 久生十蘭『あなたも私も』より引用
  • バラックの待合室の中は人いきれとみじめさとで、居たたまらなかった。 石川達三『心に残る人々』より引用
  • 私はもう頭がぐらぐらして居たたまらなくなりました。 宮沢賢治『茨海小学校』より引用
  • そして、勝ったものは支配者であり、同時に、やぶれたものは居たたまらなくされたのだ。 本庄陸男『石狩川』より引用
  • 要するに私は、サロンなるものに居たたまらなかったのである。 太宰治『十五年間』より引用
  • 自分の疑惑をあらひざらひ打ち開けて、彼の助言をきかなければ居たたまらない思ひがした。 坂口安吾『吹雪物語』より引用
  • それでなくても、彼にはこの世の中に生れて来たことが不思議に堪えがたいもののようになっていたが、学校のいやな空気はともすれば、居たたまらないものになっていた。 原民喜『冬日記』より引用
  • カールは、不安と嫌悪のあまり、彼のそばに居たたまらないで、行ったり来たりしはじめた。 カフカ/谷友幸訳『アメリカ』より引用
  • ラック大将は、もうその場に居たたまらないという風に、椅子から立ち上った。 海野十三『二、〇〇〇年戦争』より引用
  • その瞬間、私は居たたまらないような不快を感じて、幕が閉ると、逃げるように小屋を出ました。 菊池寛『ある恋の話』より引用
  • 私もしばらくはこらえてひざを両手でかかえてじっとしていましたけれどもあんまり蜂雀がいつまでもだまっているもんですからそれにそのだまりようと云ったらたとえ一ぺん死んだ人が二度とお墓から出て来ようたって口なんか聞くもんかと云うように見えましたのでとうとう私は居たたまらなくなりました。 宮沢賢治『黄いろのトマト』より引用