少なくも自分

21 の用例 (0.00 秒)
  • 少なくも自分の家の植物界ではそういうことになっているようである。 寺田寅彦『五月の唯物観』より引用
  • 少なくも自分のために、前とは違った生活環境を作りだすでしょう。 チェーホフ『桜の園・三人姉妹』より引用
  • そのような沈黙にしてかつつつしみ深き人は少なくも自分の友人の中にはあることなし。 柳田国男『遠野物語』より引用
  • 其様そのやうな沈黙にしてつつしみ深き人は少なくも自分の友人の中にはある事なし。 柳田国男『遠野物語』より引用
  • そのやうな沈黙にしてかつ慎み深き人は、少なくも自分の友人の中にはあることなし。 柳田国男『遠野物語 付・遠野物語拾遺』より引用
  • 日本の大学でもこうした講義がいちばん必要であろうと思われたが少なくも自分等の学生時代には高等学校と大学のコースの中間にこういうコースが抜けていたような気がする。 寺田寅彦『ベルリン大学』より引用
  • 来ている人は、もちろんどういう人か分らないが、何かしら少なくも自分と同じ世界のどこかに住んでいる人のような気がした。 寺田寅彦『雑記(Ⅱ)』より引用
  • そのようにして、第三次、第四次の付け句を作って行くうちには必ず少なくも自分では適当と思われるものの骨格だけは得られるのである。 寺田寅彦『連句雑俎』より引用
  • 天然の植物の多様性と相対して日本の農作物の多様性もまた少なくも自分の目で見た西欧諸国などとは比較にならないような気がするのである。 寺田寅彦『日本人の自然観』より引用
  • なんとなればわが国の映画製作者でも批評家でも日本固有文化に関心をもって、これに立脚して製作し批評しているらしい人は少なくも自分の目にはほとんど見当たらないからである。 寺田寅彦『映画芸術』より引用
  • ただアメリカ製のこの文化的ランプには、少なくも自分にとっては、一つ欠けたものがある。 寺田寅彦『石油ランプ』より引用
  • 少なくも自分の場合では正月というととかくめでたからぬことが重畳して発生するように思われるのである。 寺田寅彦『自由画稿』より引用
  • それで、よく考えてみると、少なくも自分の近ごろの芝居見物は、実はそうした生理的効果を主要な目的としているようである。 寺田寅彦『自由画稿』より引用
  • 少なくも自分でそういう気がする。 寺田寅彦『科学者とあたま』より引用
  • ニュース映画は新聞紙上の報道記事の代用または補充として用いられるものと通例考えられているようであるが、この両者の間の本質的な差別の目標については、少なくも自分の知っているだけの範囲では、まだあまり立ち入った分析的考察が行なわれていないように思われる。 寺田寅彦『ニュース映画と新聞記事』より引用
  • 一方で家庭的には当時いろいろな不幸があったりして、心を痛め労することも決して少なくはなかったにかかわらず、少なくも自分の中にはそういうこととは係り合いのない別の世界があって、その世界のみが自分の第一義的な世界であり、そうして生きがいのある唯一の世界であるように思われたものらしい。 寺田寅彦『科学と文学』より引用
  • それを意識した今日から翻ってよくよく考えてみると、こういう一見はなはだいかがわしいグロテスク教育も、美的教育と相並んで、少なくも自分の場合においてはかなり大切なものであったように思われて来るのである。 寺田寅彦『蒸発皿』より引用
  • 少なくも自分だけの場合について考えると、ずっと後に『ホトトギス』に書いた小品文などは、この頃の日記や短文の延長に過ぎないと思われる。 寺田寅彦『明治三十二年頃』より引用
  • しかし自分にはどういうものか昔の陰気なほうが、少なくも自分の頭に巣くっている「丸善」という観念にはふさわしい。 寺田寅彦『丸善と三越』より引用
  • この小品は気分本位の夢幻的なものであって、必ずしも現行の法令に準拠しなければならない種類のものでもないし、少なくも自分の主観の写生帳にはちゃんと青い燈火が檣頭しょうとうにかかったように描かれているから仕方がないと思ったのである。 寺田寅彦『随筆難』より引用