少なくも彼

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  • 少なくも彼の頭が鉄と石炭ばかりで詰まっていない証拠にはなるかと思う。 寺田寅彦『アインシュタイン』より引用
  • 姫に近づき得るなどということは夢にも思えないことながら、その住居がわかったことは少なくも彼にとっては喜びである。 マクドナルド・ジョージ『世界怪談名作集』より引用
  • 少なくも彼の張りつめている戦意に一大衝撃をうけたことは否み難い。 吉川英治『新書太閤記(九)』より引用
  • こう考えて来ると少なくもの税関吏の場合はやや従前とはちがった光の下に見直すことが出来る。 寺田寅彦『チューインガム』より引用
  • しかし私は、現代においてもしも腹わたの奥底までも科学的にできあがった科学者がいたとしたら、少なくも彼の死に対する観念だけは、よほどこれと似たものでありはしないかを疑うものである。 寺田寅彦『ルクレチウスと科学』より引用
  • それが少なくも彼としての「成効」の原因であろう。 寺田寅彦『柿の種』より引用
  • ルクレチウスは別にこの疑問に対してなんらの明答を与えるものではないが、少なくも彼は私のこの疑いをもう少し深く追究する事を奨励するもののように見える。 寺田寅彦『ルクレチウスと科学』より引用
  • ただこれだけの断片から彼の文化観を演繹えんえきするのは早計であろうが、少なくも彼が「石炭文明」の無条件な謳歌者でない事だけは想像される。 寺田寅彦『アインシュタイン』より引用
  • しかし、その男が元来どうしてそれほどまでに猫を可愛がるようになったかという過程を考えてみる、そうすると彼の周囲の人間が、少なくも彼の目から見て、彼の人間らしい暖かい心を引出す能力を欠いていたのではないかという疑いが起る。 寺田寅彦『鑢屑』より引用
  • 少なくも彼は全亜細亜アジア鳥瞰ちようかんしていた。 吉川英治『新書太閤記(十)』より引用