少なくも十

16 の用例 (0.00 秒)
  • 物質原子の空間における配置と運動によってすべての物理的化学的現象を説明せんとするのが実に近代の少なくも十九世紀末までの物理学の理想であった。 寺田寅彦『ルクレチウスと科学』より引用
  • もしそんなものができるとしたら、その内の少なくも十景か十五景かの中には、きっと、この池の一部がはいっていたに相違ない。 寺田寅彦『池』より引用
  • 肋骨にひびが入っているが、少なくも十一年経過しており、完全に癒着している。 クイーン/田村隆一訳『Xの悲劇』より引用
  • まだ大家族的な遺風のある土民であるから、一戸当り少なくも十名以上の家族はあるとみていい。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • 日本の読書界に探偵小説の流行が欧米諸国よりも、少なくも十年ないし二十年後れて起こってきたこともこの事実を説明する。 平林初之輔『探偵小説の世界的流行』より引用
  • 被害者のうちには後の祟りを恐れてそれを秘密にしている者もあるので、くわしいことは知れないが、少なくも十五六軒はその災難に逢っているらしい。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 今後部隊がチンドウィン河畔に達するまでには、少なくも十日分の糧食を必要とする。 伊藤桂一『遥かなインパール』より引用
  • 幸か不幸か、日頃は少なくも十人以上も、ごろごろしているはずのこの屋敷に、この晩に限って一人もおりません。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • でも私から、大きい誓いをお取りなさったのでした、けしてあなたさまには申し上げないという、少なくも十二日目にならないうちは。 ホメロス/呉茂一訳『オデュッセイア(上)』より引用
  • しかるに、頭数だけでも三十七人あるんだから、少なくも十五色や二十色の陳述があってしかるべきでしたが、町内一統の者の期せずして申し立てたところのものは、わずかに次の数条にすぎなかったのです。 佐々木味津三『右門捕物帖』より引用
  • さあ少なくも十円が五六十円若くは百円位になつたであらうと喜んで、払戻口へ行くと、十円五十銭の札が掛つて、詰り五十銭より儲けがなかった。 桂小南『競馬興行と競馬狂の話』より引用
  • 当時私の考えたのには、もしあの早く咲くカンザクラが少なくも十本でも二十本でも上野公園内に植えられ、同公園に一族の桜花が他の花に率先して咲いてその風景に趣を添えたとしたら、どれほどみなの人に珍しがられることであろうと信じた。 牧野富太郎『寒桜の話』より引用
  • マグロアールが、少なくも十枚ばかりの壁紙の張られていました下に、絵画を見出したのです。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • ハナショウブは、まったく世界にほこるべき花であるがゆえに、どこか適当な地を選んで一大花ショウブ園を設計し、少なくも十万平方メートルぐらいある園をもうけて、各種類を網羅もうらするハナショウブをえ、大いに西洋人をもビックリさすべきである。 牧野富太郎『植物知識』より引用
  • 一俵、少なくも十五貫はあるだろう。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 少なくも十名足らずの武者らしい。 吉川英治『新書太閤記(八)』より引用