少なくもこの

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  • 少なくもこの点では清長のほうが歌麿よりもはるかにすぐれていると私は信じている。 寺田寅彦『浮世絵の曲線』より引用
  • 少なくもこの種の科学者は小説家を捕えて虚言者とののしる権利はあるまい。 寺田寅彦『科学者と芸術家』より引用
  • このような雑誌を買う事のできないほどに貧乏な子供があれば、その子は少なくもこの点で幸福であるかもしれない。 寺田寅彦『丸善と三越』より引用
  • さて、これがわかった以上、この命の綱を少しばかり強くすれば、今後は少なくもこの同じ原因から起こる事故だけはもう絶対になくなるわけである。 寺田寅彦『災難雑考』より引用
  • 天然物保存地帯として少なくもこの大陸内地の大部分を万国協定で指定してほしいと思うのである。 寺田寅彦『映画雑感(Ⅰ)』より引用
  • 色々の理由から私は先生の愛読者が必ず少なくもこの俳句集を十分に味わってみる事を望むものである。 寺田寅彦『夏目先生の俳句と漢詩』より引用
  • あるいはレーリー卿のごときは少なくもこの座標軸面に近い大家であったかもしれない。 寺田寅彦『ルクレチウスと科学』より引用
  • あるべきはずのないところに、あるべきはずのない品が浮いていたとすれば、そのふた品の持ち主たる女が、少なくもこの毒殺に重大な糸を引いていることは確かです。 佐々木味津三『右門捕物帖』より引用
  • それがいかにも冷淡な調子で言われたことから、わたしはたとい真実のことを察することができなかったにしても、少なくもこの瞬間から、ジュリエットもまんざら知らないのではないのだと確信した。 ジッド/山内義雄訳『狭き門』より引用
  • 中将にこそ浪子にこそ恨みはあれ、少なくもこの人をば敵視する要なしと早くも心を決せるなり。 徳冨蘆花『小説 不如帰 』より引用
  • ここに三島氏の才能と「詩」の本態があるといえば、云いすぎになるかも知れませんが、少なくもこの「事実」を仮面とした告白の上に、氏のもっとも世評のよかった小説の系列があることはたしかです。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • それからまた、ちょっと見ると火打ち石のように見える堅緻けんちで灰白色で鋭い稜角りょうかくを示したのもあるが、この種のものであまり大きい破片は少なくもこのへんでは見当たらない。 寺田寅彦『小浅間』より引用
  • いずれにしても、山川の『自伝』の少なくもこの時期の人的関係に関する部分の記述について、信頼性を大きく傷つけるものである。 大江志乃夫『凩の時』より引用
  • そうかと思うとたとえば、紫紅色の「つりふね草」は湿潤な水辺に多いが、これとよく似て黄色い「黄つりふね草」は、少なくもこの地では、丘の上や山腹に多いように見える。 寺田寅彦『沓掛より』より引用