小暗い

全て 形容詞
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  • 夏になると麻が小暗く道路の両側に茂り、私たちの丈よりも高くなった。 倉田百三『光り合ういのち』より引用
  • 夜の名残りにまだ足もとの小暗おぐらい廊下を通って、一同は外へ出て行った。 大佛次郎『赤穂浪士(上)』より引用
  • 気持ちのよい春風に誘われて、パリの小暗いアパートから出て来た人々。 藤田宜永『ダブル・スチール』より引用
  • どーんと扉がひらいたとき、小暗い外から一人の人間がとびこんできた。 海野十三『千年後の世界』より引用
  • 東照宮をすぎて樹枝の小暗いまでに繁りあった径をおりて、池の端に出た。 矢田津世子『痀女抄録』より引用
  • 自分が部屋ごと、静かに波立つ小暗い海に沈んでしまったように感じられる。 小池真理子『ひるの幻 よるの夢』より引用
  • 裏に、崩れた築山つきやまで、夏木立なつこだちが昼でも小暗くしげっている場所があった。 山田風太郎『八犬傳(上)』より引用
  • 源三郎が来た時、すでに日は暮れかけていたし、雨のことで小暗くなっていた。 平岩弓枝『御宿かわせみ 17 雨月』より引用
  • かなりの深さがあるのだろう、底は小暗こぐらやみに包まれている。 上橋菜穂子『獣の奏者 Ⅲ 探求編』より引用
  • ひっそりした小暗い廊下を、牛のように鈍重な人影が手洗場の方へ消えた。 平岩弓枝『鏨師』より引用
  • 博士の後に従って、僕は小暗い長廊下をずんずん奥へあるいていった。 海野十三『宇宙女囚第一号』より引用
  • 枝に臨時にとりつけられた色電灯が小暗い光を投げているだけの小道だった。 フリーマン/大久保康雄訳『歌う白骨』より引用
  • 小暗い廻廊かいろうを日本人グループが玄関へ出て来たのは、三郎が電話を終えてからであった。 平岩弓枝『葡萄街道の殺人』より引用
  • ボートはしばらく小暗い岸に沿って湖水の縁を迂回して進みます。 横溝正史『蔵の中・鬼火』より引用
  • 窓の外はすぐ隣家の背中なので、昼間でも新聞の字も読みづらいほどの小暗さだ。 車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』より引用
  • そのせいばかりでなく、広い家の中は小暗くて静かだった。 大佛次郎『赤穂浪士(下) 〓あり』より引用
  • 醗酵はつこうした脳裡のうりに、日本近代文学館の小暗い資料室の光景が浮かび上がった。 森村誠一『新・人間の証明(上)』より引用
  • 僕は小暗い車内灯の光が、彼の瞼の中でチラチラ浮動するのを認めた。 海野十三『深夜の市長』より引用
  • 曲者は、黒い怪鳥けちょうのように身をひるがえし、小暗い雑木林の中へ消えた。 池波正太郎『剣客商売 05 白い鬼』より引用
  • 部屋の明りは小暗い常夜灯一つだが、力松の目が輝きはじめたのが判る。 泡坂妻夫『毒薬の輪舞』より引用
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小暗い の使われ方