小やかましい

全て 形容詞
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  • お金が小やかましいので、日用品以外の物と云ったら、自分の銭で買う身のまわりの物まで遠慮しなければならない中を、恭二がお君のために買って来てくれたたった一冊いっさつの雑誌である。 宮本百合子『栄蔵の死』より引用
  • 家のキャプテンとしての私は、家族たちへ、シツケなどという意識で、何ひとつ、小やかましいことを日常に強いている覚えはないからである。 吉川英治『押入れ随筆』より引用
  • そう思うもあらせず、今度は親類の人たちが五六人ずつ、口々に小やかましく何かいって、あわれむようなねたむような目つきを投げ与えながら、幻影のように葉子の目と記憶とから消えて行った。 有島武郎『或る女』より引用
  • そう思う間もあらせず、今度は親類の人たちが五、六人ずつ、口々に小やかましく何か言って、あわれむようなねたむような眼つきを投げ与えながら、幻影のように葉子の眼と記憶とから消えて行った。 有島武郎『或る女』より引用
  • ろくな店も工場も持って居ぬ奴が小やかましい説教沙汰ばかりを店員や職工に下して、おのれは坐蒲団ざぶとんの上で煙草をふかしながら好い事を仕たがる如きしらみッたかりとは丸で段が違う。 幸田露伴『蒲生氏郷』より引用
  • 気心の合つた同士のこととて、一見旧知の如く、秋草の小径を踏み分け、つめたい雨に着物の裾を濡らしながら、互に仲よく往来をしてゐたものだが、会ふ度毎に隣近処の小やかましいのが気に病まれてならなかつた。 薄田泣菫『独楽園』より引用
  • あたりまえならば、なんとかかとか必ず苦情の持ち上がるべき英国風の小やかましい検疫もあっさり済んで放蕩者ほうとうものらしい血気盛りな検疫官は、船に来てから二時間そこそこで機嫌きげんよく帰って行くことになった。 有島武郎『或る女』より引用
  • 法令は、年ごとに、に入りさいに入って、小やかましい箇条を加え、鷹匠たかじょう、鳥見組の同心は、ことごとく御犬奉行や犬目付へ転職になり、市中には、犬医者のかんばんが急にふえた。 吉川英治『大岡越前』より引用