小ざかしい

全て 形容詞
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  • 変に小ざかしい百姓になろうといっているんじゃありません。 井上ひさし『コメの話』より引用
  • 小ざかしくも海面から未明に上陸して、敵は奇襲を敢行かんこうして来たものだ。 吉川英治『黒田如水』より引用
  • 存在するのは評者の小ざかしい知識と、茫漠ぼうばくと煙っている表現だけだった。 松本清張『黒の様式』より引用
  • ましてや破れ鏡のような小ざかしさなどものの役にも立ちにくい。 宮本百合子『知性の開眼』より引用
  • べんと呼ばれる侍女が、姫に向って小ざかしい口の利きようをした。 福永武彦『風のかたみ』より引用
  • 信じられないのは、わかります、だが、小ざかしく利口ぶってはいけません。 ドストエフスキー/工藤精一郎訳『罪と罰』より引用
  • そうして、その歪みを、小ざかしい子供たちにまた利用され、変な騒ぎになるかもしれない。 皆川博子『聖女の島』より引用
  • 二人はいろいろ話をしたが、ブレンドンはこの小ざかしい男に自分が愚弄されているような気がしてしだいにいらいらしてきた。 フィルポッツ/赤冬子訳『赤毛のレッドメーン家』より引用
  • 処で不安が、社会不安や資本主義的矛盾の一反映だというような見解は、単に公式的なものに過ぎなくて、不安は実は人間存在の本来的な条件なのだとか、不安こそ文学の本質なのだという、小ざかしそうな口を利いていた連中ばかりではない。 戸坂潤『世界の一環としての日本』より引用
  • 事を一層紛糾させている他の社会的な心理は、極めて現代風の経済観念、打算が若い心にも反映していて男女とも、結婚は経済的社会的安定の基礎として計量する小ざかしさが生じていることである。 宮本百合子『成長意慾としての恋愛』より引用
  • その小ざかしさは、遠くから逃げることである。 ルナール・ジュール『博物誌』より引用
  • 「愛される女」になるための小ざかしい才能を、火の消えたランプのようにかかげて人を待つ女たちではないのだ。 リルケ/星野慎一訳『マルテの手記』より引用
  • 年頃は三十二、三の、これも主人とおなじような鋭い眼をもった小ざかしげな侍が、縁さきに行儀よくうずくまった。 岡本綺堂『玉藻の前』より引用
  • しかし、それはいつのことだったか、乳母が小ざかしくも姫に実の母のことを語って聞かせてから、たまたま女房たちが内々の話の中で、姉の姫たちを一の姫や二の姫と呼ぶように、自分を萩姫はぎひめとか西の姫君とか呼んでいるのを洩れ聞くような時に、姫は悲しみというものを少しずつ知り始めた。 福永武彦『風のかたみ』より引用
  • もしもこれが欠けていると、小ざかしい口達者な小利口ものになるわけです。 高神覚昇『般若心経講義』より引用
  • 招かれて、その室へ行ってみると、柱に一匹の小さいさるがつながれていて、見るから小ざかしげに立ち廻っていた。 岡本綺堂『中国怪奇小説集』より引用
  • 文化という小ざかしい人間のあらゆる活動の否定、人格や個性さえの否定が、この主義の核心になるのです。 小林秀雄『考えるヒント 3』より引用
  • 金田一耕助は小ざかしい人間の智慧ちえのはかなさをそこに感じて、すっかりしょげきってしまった。 横溝正史『金田一耕助ファイル09 女王蜂』より引用
  • 然し人々は彼が秀吉の小さな欠点を修正して満足し、それとは別のところにある大きな秀吉を不当に抹殺してゐる小ざかしさを憐れみ蔑んだ。 坂口安吾『我鬼』より引用
  • しかも迂濶にそれを主人の耳に入れるのは良くないというので、小ざかしい侍女こしもと二人と侍三人とをひそかに手分けして、東西南北それぞれの方角へ捜索に出した。 岡本綺堂『小坂部姫』より引用
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