富むもの

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  • 人間ほど雑食性に富むものはいないし、人工的環境に強い種族も他にない。 野坂昭如『てろてろ』より引用
  • 人知は二大政党による議会を構想できるほど明察に富むものではない。 渡部昇一『新常識主義のすすめ』より引用
  • こうした県政の推進は先見性に富むものとして県内外から高い評価を受けた。
  • しかも最大の不幸のうちでも時間的に最も永続性があり、変化に富むものは戦争である。 堀田善衞『広場の孤独』より引用
  • 江戸前の寿司というものは、よほど注目にあたいし、魅力に富むものらしい。 北大路魯山人『握り寿司の名人』より引用
  • 靴屋人夫必ずしも風景より時代性に富むものとは考へられない。 小熊秀雄『小熊秀雄全集-19』より引用
  • 又偉大なる人は必ず奇行に富むものだなどゝいふ間違つた考へも持つて居ない。 水上滝太郎『貝殻追放』より引用
  • しかし前にも述べた通りいずれも商品化し過ぎた恨みがあって、これとて地方色に富むものは見当りません。 柳宗悦『手仕事の日本』より引用
  • その批評も実際に即した具体性に富むもので、名演の鑑定士みたいなところがあった。 宇神幸男『神宿る手』より引用
  • 高橋の学説は方法上の確実性と内容上の説得力に富むもので、現在に至るまで有力なものと見なされている。
  • そうした考えなどを綴った彼の音楽に関する著書は、今もって示唆に富むものである。
  • かくの如く、批評壇の輿論は、この作品を純潔にして真実に富むものと見做してゐる。 岸田国士『仏国議会に於ける脚本検閲問題』より引用
  • この地方は大陸性気候であるが、高山や湖の存在によってバリエーションに富むものとなっている。
  • その刑事部長の名前で出された捜査の指示の中から拾い出すことにするが、その前段の文章は、極めて示唆に富むものがある。 松本清張『日本の黒い霧(下)』より引用
  • 中川さんの随筆の中でも特に飄々とした滑稽味に富むもので、私は読むたびに笑つてしまふ。 福永武彦『第六随筆集 秋風日記』より引用
  • 以前にあった貸本屋のたなに並ぶような大衆文学は、常にはなはだ友情物語に富むものであった。 秋山駿『人生の検証』より引用
  • それは、さらにいっそう純粋であり、いっそう表情に富むものであり、いっそう柔らかみを帯びたものだった。 ハドスン/守屋陽一訳『緑の館』より引用
  • だがコンセプトと内部構造を熟知した設計者自身のデザインは、機能に直結した合理性に富むもので完成度が高く、そのまま生産されることになった。
  • ゆえをいかにというに、およそ学には人それぞれの独自な方法と技術があるものであるし、あらゆる学問のうち、斯学はその原理に於て、もっとも千変万化に富むものだからである。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第二輯)』より引用
  • 雲や湖の上を渡る特殊ステージの登場、パワーアップアイテムの採用など、アクションシーンも変化に富むものとなっている。
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