寄席
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名詞
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活動や寄席は小さな子にはどうだろうか、それが問題として残っていた。第三には着物のことだった。
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講釈師の名前はたしか、南麟とかいった。不思議な事に、この寄席へは南麟よりほかに誰も出なかったようである。この男の家はどこにあったか知らないが、どの見当から歩いて来るにしても、道普請ができて、家並の揃った今から見れば大事業に相違なかった。
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実況放送を真似たスピードのある喋り方に、客は大よろこびし、二人の人気を不動のものにした。その得意のネタを、二人は初めてのラジオの寄席中継に出したのである。正之助は舞台の端で見守った。
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明けても暮れても、毎日、つばなれをしたことがない。寄席のことばで、つばなれというのは、客が十人以上ということである。一つ、二つ、三つと数えて、七つ、八つ、九つと、九つまでの数には、みんな、つの字がつく。
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その相談を受けると誰れよりもさきに叔父さんが嬉しがってしまって、彼女の十三の時から浪越太夫の弟子にさせた。間もなく彼女は仲路という名がついて寄席の高座へ出ることになった。そうこうする間に十五歳の春は来た。
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ちょうどその時僕は君に声を掛けたのだ。そしてあいつは小柄だ、寄席にでも出るより外為方がないと云ったのさ。
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さる老落語家の手記によると、於梅は寄席では主に手踊りなど見せていたらしいが、衰残の大姥桜、せっかくの踊りも脂気が抜けてただいたましく寄席もひと廻り巡演しただけで好評再演というわけにはいかず、最後は郡部の寄席へまで看板を曝した、とある。とすると彼女の映画入りは、この寄席出演失敗以後のことだったのだろうか。
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つまり当時は、芝居と寄席以外には娯楽てえものはなかった。芝居は夕方にすむから夜になっての娯楽としては寄席しかなかったんです。そんなわけで、夜になって娯楽をもとめるとすると寄席に行くよりほかはない。
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あやなき闇のなかに湯の匂いのする町家の方へたどってゆくと、夜はようやく寒くなって、そこらの垣に機織虫が鳴いていた。わたしの宿のうしろに寄席があって、これも同じ主人の所有である。草履ばきの浴客が二、三人這入ってゆく。
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商売といっても虫や烏の啼き声を真似て投銭を貰う。それが三代目小さんに認められて寄席に出るようになったのである。
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そこでは新調のインバネスなどを着込んで動きのとれないような道頓堀のあたりを、毎日一人で歩いた。そして芝居や寄席や飲食店のような人いきれのなかへ慕い寄って行った。時としては薄暗い、せせこましい路次のあいだに、当てどもなしに彷徨いているその姿が見出されたり、どこへも入りそびれて、思いがけない場末に、人気の少い鶏屋などの二階の部屋の薄白い電燈の下で、淋しい晩飯にありついていたりした。
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ハナも清さんと一緒にあとに続いた。寄席の末広がある通りの、向う側の角の家がいま壊されたところだった。あたり一面巻き上るほこりでぼーっとかすんでいる。
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問わずがたりのお爺さんの話。二日ほど前までは四谷の喜よしと云う寄席の下足番をしていたのだそうだ。心がけが悪くて子供は一人もない由なり。
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同時に、ジョクリスという型の道化があちこちの寄席に新しく登場した。
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だが、犬たちは、ウェストミンスター・ホールの寄席を見たがっておる。あすこのプログラムに、芸をしこんだ犬の芝居が、いくつかあるのだ。
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此瞬間三藏の頭には大膽な考へが閃く。別に考慮する遑も無く寄席の前を通り過ぎた足がすぐ草津の門を這入る。
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そら、先だって師匠の傳が載りましたでしょう。あれォお読みんなって一度寄席でもォ見てみるかってことらしくってね。あれ、お兄いさん、ご存知ない?
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