寄る辺のない

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  • おれは寄る辺のない人々が住む場所を作ろうとし、あの女はそれを見たいと言った。 小川一水『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』より引用
  • 寄る辺のない不安が底に流れているというか、同じ明るさでも、いまにも消えそうな蝋燭ろうそくが風に揺れている感じというか。 福井晴敏『終戦のローレライ(下)』より引用
  • それはいうまでもなく寄る辺のない婦人、特に子供をかかえた寡婦や未婚の母親たちであった。 阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界』より引用
  • 予感めいたざわめきはすぐに形を失い、寄る辺のない心細さだけが胸中に残された。 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 05 ラプラスの亡霊』より引用
  • 寄るのない不安感、孤立無援の思いを抱えていて、ささいなことにおびえる。 多島斗志之『症例A』より引用
  • 彼女ははじめのうちこそわたしたちにかなりやさしくしてくれていたが、やがて、わたしたちがまったく寄るのない、どこといって行き所もない身の上であることを見てとると、たちまちその本性をあらわした。 ドストエフスキー/北垣信行訳『貧しき人びと』より引用
  • また、リチャードの死後、自分の娘達の若きダンス教師であったセオドア・ハリスと再婚し、彼とともに米国人とアジア人との混血の寄る辺のない子供達を教育するためにパールバック財団を設立した。
  • といって、今は、寄る辺のない御身と聞く。 堀和久『春日局』より引用
  • それでも帰って来ないと恨みと怒りから大声で泣き出し、やがて泣き止むが、最後には孤立無援感、空虚感、寄る辺のない不安から遂には無感動に陥るという。
  • 彼の勤め先の前へ来て、「寄るのない老人から金を借り倒す不埒ふらちな男に制裁を」とガリ版で刷ったビラを通行人に配られたり一日中会社の前に立って携帯けいたいマイクで「年寄りの敵」とどなりたてられたのにはをあげたものである。 森村誠一『花刑』より引用
  • 他にのないお琴は、父方の叔父の家に引き取られたが、山谷堀のそばでささやかな乾物店を営むというこの叔父夫婦が、夫婦揃って大変な因業者で、事毎に、お琴に辛くあたる、と言う。 藤水名子『浪漫’s 見参!桜子姫』より引用
  • 憤怒、空虚感、絶望、寄る辺のない不安、孤立無援感、抑うつ、自暴自棄の感情といったマーガレット・マーラーが「黙示録の7人の騎士」と呼んだ見捨てられに関連する破壊的な感情である。