寄る辺ない

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  • 寄る辺ない気持ちで、それでも僕は橋を渡り、マンションに向かって歩き出した。 長嶋有『パラレル』より引用
  • しかし彼はあの寄る辺ない彼女たちを欺くよりは死を選ぶべきことを神の名において強く感じていた。 ストウ/山屋三郎・大久保博訳『アンクル・トムズ・ケビン(下)』より引用
  • 五郎太郎は、乙女をない童女とみなすことに心を決めたもののようだ。 皆川博子『乱世玉響』より引用
  • ねえ、あなた、わたくしは、こういう寄る辺ない人たちにした約束から手を引くことはできません。 ストウ/山屋三郎・大久保博訳『アンクル・トムズ・ケビン(下)』より引用
  • それは、寄る辺ない人たちの信頼を裏切ることと同じほどわたくしを卑めることでございましょうかしら? ストウ/山屋三郎・大久保博訳『アンクル・トムズ・ケビン(下)』より引用
  • 肩をつかんだ手から力が抜け、寄る辺なく宙を漂った。 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 08 宇宙と惑星と』より引用
  • その母親がいなくなってしまい、自分はこれから、寄る辺ない舟のように、波や風にさらされる。 海月ルイ『プルミン』より引用
  • しかし、だからといってキリストの教会がこの寄る辺ない民族に、教会の信仰が自らに要求しているあの責任を転嫁してもよいということには少しもならないのです。 ストウ/山屋三郎・大久保博訳『アンクル・トムズ・ケビン(下)』より引用
  • 彼の暴力や残虐行為が寄る辺ない人々の上に降りかかる時、それはしばしばのことであったが、トムがそれに注意していることを彼ははっきりと知っていた。 ストウ/山屋三郎・大久保博訳『アンクル・トムズ・ケビン(下)』より引用
  • 寄る辺ない二週間あまりを過ごした者同士、無為に時間を潰し続ける辛さは身に染みている。 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 07 黒いユニコーン』より引用
  • この島はだから、本土に寄る辺ないものたちの流れ着く吹きまりのひとつだともいえた。 遠藤徹『姉飼』より引用
  • しかし、それももっともなことで、こうした境遇に置かれた奴隷たちほど真に寄る辺なきわびしい人々は全世界にいないのである。 ストウ/山屋三郎・大久保博訳『アンクル・トムズ・ケビン(下)』より引用
  • だが、都会の海に漕ぎ出したばかりの女は寄る辺なく、あまりに頼りない存在でしかなかった。 明野照葉『輪(RINKAI)廻』より引用
  • こんなにも寄る辺なく、最後の力を使いきろうとしている。 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 02 ユニコーンの日(下)』より引用
  • いやその香りは、目の見えていた頃と、まったく寄る辺ない暗闇にいる今とをつなぐ、かすかな通路のようなものだった。 石牟礼道子『十六夜橋』より引用
  • 可哀相にお父上は、 喜んで豚や寄る辺ない浮浪人どもと一緒に小屋にお泊りになったのですか? シェイクスピア/大山俊一訳『リア王』より引用
  • もし、養父が生きていたら、寄る辺ない、私の身をふびんに思って、探してくれるかもしれないけれど、その人はもうこの世にない人である。 横溝正史『金田一耕助ファイル01 八つ墓村』より引用
  • 哲学が不在だといわれるこの日本に今後もしも哲学が生まれるとすれば、それは西欧との接触のなかで彼我の根本的な不連続性に覚醒し、その寄る辺ない状態で思索し続けるという態度からでしかないのではあるまいか。 酒井健『バタイユ入門』より引用
  • 失望感のあまり寄る辺なく開封の町をさまようと、一人の女が「肉」として売られていた。
  • 彼としては、当時あの寄る辺ない孤独のうちに耐え忍んできたことを、今この彼の部屋で蒸し返されては、たまったものではなかった。 カフカ/谷友幸訳『城(上)』より引用
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