寄り寄り

全て 副詞
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  • 断じて、上洛は阻止すべきだと、一族どもはり寄り憂えているのですぞ。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • 見てみろ、海が海の色しとらんぞ、部落の者は寄り寄りそういって坂道に佇んだ。 石牟礼道子『苦海浄土』より引用
  • 柑子こうじ」では、長衣ガウンをまとったお医者たちが寄り寄り協議を凝らしている。 ドーデ/村上菊一郎訳『風車小屋便り』より引用
  • 三十六年前に国の指導者たちが寄り寄り協議して、その都度、国を誤る方向へ会議を進めた、ほとんど信じ難いような事実経過がある。 五味川純平『御前会議』より引用
  • そのお加代のところへ、隣り村の畳屋の次男坊で、中学まで行った勇作というのが、この頃毎晩のように通って来るというので、兼ねてからお加代に思いをかけていた村の青年たちが非常に憤慨して、寄り寄り相談を初めた。 夢野久作『いなか、の、じけん』より引用
  • どうかして晩節を全うするように、とは年老いた師匠のために半蔵らの願いとするところで、最初横浜行きのうわさを耳にした時に、弟子たちの間には寄り寄りその話が出た。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • 表沙汰にならぬように、ことを穏便におさめようと、寄り寄り話し合うことにした。 池田弥三郎『話のたね』より引用
  • その名目がないと、旧藩士が寄り寄り会同し、協議し、連絡をとり合うのがはばかられた。 池宮彰一郎『四十七人の刺客(下)』より引用
  • 彼らに何の理解があるわけでもないが、朝夕に金剛山の空を見ては、楠木一族の孤塁を思い、この大軍の包囲によくもと、心で讃嘆したり、寄り寄り小声で声援もしていたのだった。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • グリムとふたりで寄り寄り下書きをつくったもので、これによると、いちいち事実には立ち入らず、内向的だからとグリムを弁護し、友を裏切ったと疑うわたしが悪い、だから彼と和解するようにとすすめてきている。 ルソー/桑原武夫訳『告白(下)』より引用
  • そこえ持って来て村方一同が命の綱と頼みまする荒地沼地開墾の新田に竿入れ仰せ付けられる段おふれでごぜましたで、そうなればこのあたり百姓何千何万と申す者が、かつえて死なねばならぬ始末、それで私共兄きなんどこの由御願い出て見ようでねえかと寄り寄り相談していたばっかりでごぜます。 三好十郎『天狗外伝 斬られの仙太』より引用
  • わたくしどもは、兼ねて用意のほしひなどで腹をこしらへ、お文庫の残つた上はその壁にせめて小屋なりと差掛け、警固いたさねばなりませんので、寄り寄りその手筈てはずを調へてをりました所、表の御門から雑兵ぞうひょうおよそ三四十人ばかり、どつとばかり押し入つて参つたのでございます。 神西清『雪の宿り』より引用
  • さっき、伝次を幸田の妾宅へ差向けると間もなく警保局から皇帝失踪の報知を受け、かくは寄り寄り対策協議中なのである。 久生十蘭『魔都』より引用
  • わたくしどもは、兼ねて用意のほしひなどで腹をこしらえ、お文庫の残った上はその壁にせめて小屋なりと差掛け、警固いたさねばなりませんので、寄り寄りその手筈てはずを調えておりました所、表の御門から雑兵ぞうひょうおよそ三四十人ばかり、どっとばかり押し入って参ったのでございます。 神西清『雪の宿り』より引用
  • そこへ持ってきて村方一同が命の綱と頼みまする荒地沼地開墾の新田に竿入れ仰せつけられる段おふれでごぜましたので、そうなればこのあたり百姓何千何万と申す者が、かつえて死なねばならぬ始末、それで私ども兄きなんど、この由御願い出て見ようでねえかと寄り寄り相談していたばっかりでごぜます。 三好十郎『斬られの仙太』より引用
  • 親類の者がこれを見て、もし切れたら一大事、親族こぞって罰せられよう、えらいことだと寄り寄り相談して、急に甥っ子に家督をつがせることにした。 稲垣史生『考証[時代劇]』より引用
  • と、あやしみ疑い、はや還幸をおすすめ申さんかなどと、寄り寄りささやき合っていた。 吉川英治『三国志』より引用
  • 亭主どもは、いきまいて、寄り寄り、亭主会議をひらいたが、扶持ふち取りのかなしさ、女房未練みれん、かつは時めく高家こうけの門を、われから追ン出る勇気もなく、ついつい泣き寝入りに終ったというのである。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • 甚だ虫のよい願いながら、昨今、お手前がたのお話をうけたまわり、われらの評判がいささかよろしいのにうぬぼれて、あるいは、切腹という結構な仰付けに相成るやも知れぬ、とわれら一同寄り寄り話し合って居り申す。 柴田錬三郎『(柴錬立川文庫6) 裏返し忠臣蔵』より引用
  • と、寄り寄りささやいて、不穏な兆候をあらわした。 吉川英治『三国志』より引用