寄こしゃ
全て
動詞
18 の例文
(0.00 秒)
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これは事実という第一の物が一元的でないという事を予め許すからである。私の家へよく若い者が訪ねて参りますがその学生が帰って手紙を寄こす。その中にあなたの家を訪ねた時に思いきって這入ろうかイヤ這入るまいかと暫く躊躇した、なるべくならお留守であればよい、更に逢わぬといってくれれば可いと思ったというような露骨な事が書いてある。
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だが、かすかな微風がときおり顔をなぶることはあっても、遠方に風の立つ音ではないかと疑えるような物音は、まったく聞えてこなかった。それに、どちらの探険隊も異常な気配ありという報告を寄こさなかった。とうとう艦内時間で真夜中ごろ、かれは眠りについた。
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そういえば私の亭主も、結婚前ホンコンから似たような手紙を寄こした。
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自分の苦しみが分ってくれているなら毎日でも手紙を寄こすべきではないか。おまえは自分ひとりの幸福しか考えていない。
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ただ私は、礼も言って寄こさんと怒ってるんじゃ全くないんですよ。私は、何でも、自分がしたいからしてるんですよ。
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私はすぐ車夫をやって彼を引き取らせた。私は下女をわざわざ寄こしてくれた宅がどこにあるか知らなかった。ただ私の小供の時分から覚えている古い寺の傍だろうとばかり考えていた。
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それに、こちらからわざわざ電話をかけて尋ねることでもあるまい。私に知らせるほどの結果ではないから、知らせて寄こさないのである。わかりきっていることだ。
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女に逃げられた時、来る年の受験日は四ヶ月のむかふにあつた。父からも母からも、受験準備は出来たかと、言つて寄こすのであつた。だが私は口惜しい儘に、毎日市内をホツツキ歩いた。
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どうしてもとおっしゃるなら、最初のうちは猶予しましょう。最初の時には、捕虜と一緒に誰か確かな男を一人寄こすように配慮しましょう。だがいつまでもそんなことをしちゃいられませんよ。
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三鷹の兄さんから、何べんも会社へ電話が来て、われわれ弱ったぞ。鶴がいたなら、大至急、三鷹へ寄こしてくれるようにという電話なんだ。急病人でも出来たんじゃないか?
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七、八人まとめて寄こしてくれと注文してきている買い手があるの。お前たちはそこへ束にして売ってやるから、奴婢長屋ではせっせと婚わって、この女どもをみごもらせる算段をおし。
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綿入れでも袖無しでも、入り用と思ったら遠慮せずに状を寄こすのだぞ。
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つい十日ほど前に届いた手紙で〝秋には日本へ帰ります〟と伝えて寄こした。秋とは、いつごろの秋だろうか。
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と思い、病気で飢えてるのではないかという心配が、頭にこびりついてはなれなかった。絶望的な立場に立っているのでなかったら、自分に手紙を寄こしたりはしないだろう。自分の弱さがいまいましかったが、女に会わなければ心が安まらぬのが、わかっていた。
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貞昌にとっては全く予期しないことであった。ひとことくらい云って寄こしてくれてもいいと思ったが文句は云えなかった。貞昌は本丸に兵をまとめた。
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しかし、女の子はひょいと気が変ってやってこないことがある。そんな時は電話を寄こすのが普通だが、中には、電話も寄こさないのがいる。電話も寄こさないような女を和田は二度誘うことはない。
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しかし、女の子はひょいと気が変ってやってこないことがある。そんな時は電話を寄こすのが普通だが、中には、電話も寄こさないのがいる。電話も寄こさないような女を和田は二度誘うことはない。
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