存外

全て 副詞 名詞
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  • して見ればこの話もある社会には存外もう知られている事かも知れない。 芥川竜之介『西郷隆盛』より引用
  • 否定する気にならないのは、存外これが楽しみだからなのかもしれない。 鈴木鈴『吸血鬼のおしごと 第1巻 The Style of Vampires』より引用
  • 娘の今している事と、自分の昔した事とは、存外似よったところがある。 芥川竜之介『偸盗』より引用
  • 夜になっても家に戻らず、外で無駄話に興じている娘は存外に多かった。 宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 君を乗せる舟』より引用
  • 顔色は少し悪いようだったが、いなみの口調は存外にしっかりしている。 宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 さんだらぼっち』より引用
  • さういふものが日本の芝居の中では存外お留守になつてゐる所がある。 岸田国士『対話』より引用
  • ところが不安を抱えて立ち上がった仕組が、存外にもうまく運んだのだ。 山本一力『損料屋喜八郎始末控え』より引用
  • よく、聞いてみると、お角さんは存外、腹を立ってはいなかったらしい。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 私が可愛いと思っている山も、登って見たら存外いやになるかも知れぬ。 石川欣一『可愛い山』より引用
  • 上手に言えたかどうだか分らないが、ともかく、存外素直に持って来た。 北大路魯山人『すき焼きと鴨料理——洋食雑感——』より引用
  • しかし、これは存外に旗姫の心にぞっとするような矢を射込んだらしい。 山田風太郎『忍法剣士伝』より引用
  • 存外に冷やかな響きでしたから、今度はお玉の方が満足しませんでした。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 存外、彼は母と共生するために甘えん坊を演じていただけかもしれない。 西東行『鳥は星形の庭におりる』より引用
  • 兵主神社といふものは日本へ來ては存外武器の神さんになつて居らぬ。 内藤湖南『近畿地方に於ける神社』より引用
  • 最初は四十近くかと思っていたが、存外に若く、まだ二十五だという。 宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 黒く塗れ』より引用
  • 自分は路を迷ったため、存外宿へ帰るのが遅くなりはしまいかと心配した。 夏目漱石『行人』より引用
  • また人生のこうした「流れ」は存外小さなことから起きていることがある。
  • こんなことで夜の十一時頃までにかなりの商いしてのけるとは存外なものだ。 柴田流星『残されたる江戸』より引用
  • 怪我をしなかったかと心配したが、存外に達者な足取りで行ってしまった。 宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 さらば深川』より引用
  • すると存外あるはずなのだが、ほんとうにそれぐらいあったかしら。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
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