嫌疑を避ける

18 の用例 (0.00 秒)
  • 敬太郎はわざと二人の乗ったあとからはいって、嫌疑けんぎを避けようと工夫した。 夏目漱石『彼岸過迄』より引用
  • 敬太郎はわざと二人の乗ったあとから這入はいって、嫌疑けんぎを避けようと工夫した。 夏目漱石『彼岸過迄』より引用
  • それがね時に嫌疑を避けるのに非常に有効なんだ。 甲賀三郎『支倉事件』より引用
  • あの大和の天誅組の方々も大分居りましたが幕府の嫌疑を避ける為めに龍馬等と一処に大仏へ匿れて居つたのです。 楢崎竜『千里駒後日譚』より引用
  • 絶えず心配になっている Socialist の嫌疑を避け得られるだけでも好いと思った。 田山花袋『トコヨゴヨミ』より引用
  • 友人を失い、家宝を失ったことによる精神的なダメージもあったが、大塩の乱に関与したという嫌疑を避ける意味もあったと推測される。
  • 単に彼と応接するわずらわしさ、もしくはそれから起り得る嫌疑けんぎを避けようとするのが彼女の当体とうたいであったにしたところで、果物籃くだものかごの礼はそれを持って来た本人に会って云うのが、順であった。 夏目漱石『明暗』より引用
  • 横井は当時の智者ではあつたが、其思想は比較的単純で、それを発表するに、世の嫌疑を避けるだけの用心をしなかつた。 森鴎外『津下四郎左衛門』より引用
  • この光之の時代の大きな事件は藩の御用商人である伊藤小左衛門による朝鮮との密貿易が発覚し、幕府の嫌疑を避けるために伊藤小左衛門一家を処分したことにある。
  • 彼は、さすがに自分の知人はなるべく避けるようにしたが、これは嫌疑けんぎを避けるためであったけれど、それより、知人でなくても斬りたいやつはゴマンとあったから、材料に不足はしない。 山田風太郎『修羅維新牢』より引用
  • わざと鼻毛をのばして阿呆面をつくり、徳川家の嫌疑を避けて加賀百万石をつなぎとめたというあの有名な人である。 海音寺潮五郎『史談と史論(下)』より引用
  • 若き時は夫の親類友達等に打解けて語る可らず、如何なる必要あるも若き男に文通す可らずとは、嫌疑を避けるの意ならんけれども、婦人の心高尚ならんには形式上の嫌疑は恐るゝに足らず。 福沢諭吉『女大学評論』より引用
  • そして、窓をこじ開け、外のやわらかな土に足跡をつけて、ディヴォーが嫌疑を避けるために下手な細工をたくらんだものと見せかけようとしたのではありませんか? ガードナー/鮎川信夫訳『すねた娘』より引用
  • この際に田原城の戸田政光・二連木城の戸田宜光には宣成救援の動きは記録に伝わらず、また両城戸田氏について今川氏による前後の処分も知られないことから、宣成は今川氏の嫌疑を避けるために一族の犠牲とされたものと受け取られている。
  • それを外浦秘書がうけとって寺西へ渡すのだが、この「取次ぎ」の段階で届出のない献金から間を抜いたという寺西からの嫌疑を避けるために秘書はノートを作製してひそかに自分で持っている。 松本清張『迷走地図(下)』より引用
  • 秘書の献金ノートは、その授受について後日の嫌疑を避けるため、記録を私的につくっておくのだが、寺西のような派閥の棟梁とうりようだと、献金の口数は多いにちがいないから、ノート一冊ではすむまいというのが、節子の言葉であった。 松本清張『迷走地図(下)』より引用
  • かかる氣質の支那人の間に、男女間の嫌疑を避け、嫉妬心を慰安する方便として、中性の宦官を使役するに至るは、寧ろ當然の順序かも知れぬ。 桑原隲蔵『支那の宦官』より引用
  • あえて外行すべき書にあらざれば事の嫌疑を避けず、又すでに通暁し易きにとれば、書辞卑俚ひりを厭わず、只その情実の違わず事状の脱漏なからん事を要するのみ。 井上靖『おろしや国酔夢譚』より引用