始終顔

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  • もっとも始終しじゅう顔を出す人に、それほど有名な人も勢力家も見えなかった。 夏目漱石『行人』より引用
  • 私も始終顔を見知っていましたが言葉をわしたことはなかったのです。 国木田独歩『女難』より引用
  • この人も変な人で、小説家かとも思うが、生物学にも始終顔を出す。 養老孟司『ヒトの見方』より引用
  • 志方式の藁束を腰にしても皮膚の弱い者達は始終顔をらしていた。 渡辺淳一『花埋み』より引用
  • 寺本たちと目を合わすのをさけているのだろうか、始終顔をうつむけている。 深谷忠記『津軽海峡+-の交叉』より引用
  • 人って妙なもので始終始終顔を見て居るとどんなに始めはいやだと思った人でも気にならなくなる様なもんだから、あんまり云われると、つい気がぐらついて来ないもんでも有りませんよ。 宮本百合子『お久美さんと其の周囲』より引用
  • もちろん始終顔を合わしていたのは、同じアパートに住むマーク、トム、ジムの三人である。 阿川尚之『アメリカが嫌いですか』より引用
  • 付き合いたいとも思ってないが、徹たちが構うから始終顔を合わす破目になるのだ。 小野不由美『屍鬼(上)』より引用
  • お政は始終顔をしかめていて口も碌々ろくろく聞かず、文三もその通り。 二葉亭四迷『浮雲』より引用
  • ともに大番頭に任じられたため、重次と忠勝は始終顔を合わせた。
  • おじさんとおばさんは、暗い表情で始終顔を見合わせていた。 ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 01 ハリー・ポッターと賢者の石』より引用
  • 鎖国をしたということが、日本人同士がお互いにピタッと密着して、始終顔を突き合わせて暮らすという条件をつくってしまったもう一つの大きな原因です。 大岡信『名句歌ごよみ[恋]』より引用
  • そして根本は一つとしても、直接、苦しみの材料になるのは、一緒の家にゐたり、始終顔を見合はせてゐるためばかりに、殊更に問題になるやうな、些細な事ばかりだつた。 伊藤野枝『惑ひ』より引用
  • 故坂本四方太よもた氏とは夏目先生の千駄木町せんだぎちょうの家で時々同席したことがあり、また当時の「文章会」でも始終顔を合わせてはいたが、一度もその寓居をたずねたことはなかった。 寺田寅彦『俳諧瑣談』より引用
  • その中でも前に住む大工は年ごろが私と同じですし、朝出かける時と、晩帰える時とが大概同じでございますから始終顔を合わせますのでいつか懇意になり、しまいには大工の方からたびたび遊びに来るようになりました。 国木田独歩『女難』より引用
  • 父の教え「ポーカーフェイスを忘れるな」を信条としているが、前述の幼稚さ・発展途上ぶりから感情や動揺が始終顔に出てしまう。
  • 中盆の男は、始終顔に笑顔を絶やさない愛想のいい三十男だったが、口調は歯切れがよく、鮮かな手際で盆を仕切っている。 藤沢周平『暁のひかり』より引用
  • 講義がすんでから「それは私です」と申し出たら、モリス教授もたいへん喜んで、それから学会などにも始終顔が出せるようになった。 中谷宇吉郎『『日本石器時代提要』のこと』より引用
  • あとで、たまたま当時ニューヨークに居合わせ、始終顔をあわせていた福田恆存つねありさんや大岡昇平さんに「だから、お前は音楽坊主で、ほかのことは何にもわからないのだ」とさんざん笑われた。 吉田秀和『世界の指揮者』より引用
  • 始終顔を突き合わせていると、飽きちまうんだよ。 今野敏『宇宙海兵隊ギガース5』より引用