始終自分

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  • 彼女を見てゐると、始終自分の傍で火が燃えてゐるやうな氣がした。 若杉鳥子『古鏡』より引用
  • その投げ合の間、彼は始終しじゅう自分を抑えつけて、なるべく心の色を外へ出さないようにしていた。 夏目漱石『明暗』より引用
  • 私は始終自分の力量に疑いを感じ通しながら原稿紙に臨んだ。 有島武郎『生まれいずる悩み』より引用
  • その間始終自分のすぐ死ななくてはならぬ事を思つたり、又パシエンカの事を思つたりしてゐる。 森林太郎『パアテル・セルギウス』より引用
  • 彼は始終自分の傍にいて、朝から晩まで彼を味方にしたがる御常よりも、むしろ島田の方を好いた。 夏目漱石『道草』より引用
  • 葉子は物心がついてから始終自分でも言い現わす事のできない何物かをい求めていた。 有島武郎『或る女』より引用
  • 私が自分の神経を抑えるために始終自分に加えている抑制は疑いもなく自分の想像するよりは遥かに大きいものなのだ。 ベルナノス『田舎司祭の日記』より引用
  • その間始終自分のすぐ死ななくてはならぬ事を思ったり、またパシェンカの事を思ったりしている。 森鴎外訳『諸国物語(下)』より引用
  • 葉子は物心がついてから始終自分でも言い現わすことのできない何物かをい求めていた。 有島武郎『或る女』より引用
  • 自分が生れてから五歳で此の故郷の町を後にした時迄、此の龍王山の松は始終自分を見下して居て呉れた。 木下利玄『山遊び』より引用
  • 兄は臭い煙草の煙の間から、始終自分の顔を見詰めつつ、十三世紀だか十四世紀だか解らない遠い昔のイタリアの物語をした。 夏目漱石『行人』より引用
  • 大人は始終自分達に、気の毒な人には親切にしろ、悪い心で物を考えてはいけないと、教えてくれる。 宮本百合子『面積の厚み』より引用
  • また、誰か始終自分につきまとってる男があるような気がして、不安に思っていると、その男がやがて、自分自身になってしまう。 豊島与志雄『奇怪な話』より引用
  • こんな物を取り散らしておいて、それを自分でない他人が発見すればどうなることであろうとお思いになると、その人が軽蔑けいべつされて、これであるから始終自分はあぶながっていたのである。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 兄はくさい煙草の煙の間から、始終しじゅう自分の顔を見つめつつ、十三世紀だか十四世紀だか解らない遠い昔の以太利イタリーの物語をした。 夏目漱石『行人』より引用
  • それだから始終自分にもんちゃくを起こさせるかんの虫をおさえるにはなみなみならぬ苦労をするのであった。 オルコット/吉田勝江訳『若草物語 1上』より引用
  • 彼は始終自分の低い温度を身に附けて持ち廻っていた。 森田草平『クリスマス・カロル』より引用
  • 二人の男ががらくた物の間をここかしこと探し始めたが、しかし、私には、本気にやっているのではなくて、始終自分の身の危険に半ば気を配っているように思われた。 スティーブンソン・ロバート・ルイス『宝島』より引用
  • 三沢はその前から「あの女」の看護婦に自分が御辞儀おじぎをするところが変だと云って、始終しじゅう自分に調戯からかっていたのである。 夏目漱石『行人』より引用
  • 若いお妾さんが私を可愛がつて始終自分の家へ連れていつてそんな踊を教へるので、おしまひに私の家で腹をたててお妾さんのところへやらないやうにしたらしい。 森田たま『もめん随筆』より引用
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