始終気

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  • 私はそれが始終気にかかって、何かで占ってみなければいられないんです。 豊島与志雄『月かげ』より引用
  • 私は小気味悪い魚のにおいを始終気にしながらその手帳を広げて見た。 有島武郎『生まれいずる悩み』より引用
  • 翁は滅多に外へ出かけない癖に天気の事を始終気にする人であった。 夢野久作『梅津只円翁伝』より引用
  • 私は小気味悪い魚の匂いを始終気にしながらその手帖を拡げてみた。 有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』より引用
  • 云わば彼は、瞬間的に愛し、瞬間的に憎み、そして始終気にしていた。 豊島与志雄『同感』より引用
  • 鳥にはこうして人間が始終気を付けているということが、かなり有難くないことらしい。 柳田国男『野草雑記・野鳥雑記』より引用
  • 彼女はただもうほとんど治った僕の傷だけを、始終気にした。 大杉栄『自叙伝』より引用
  • したがって始終気も忙しなく、また日の経つのもひどく遅く感ぜられた。 大杉栄『獄中消息』より引用
  • 勿論、始終気をつけるにはつけていたが、本気に見てまわったのは二日か三日で、かなりの大急行である。 夢野久作『街頭から見た新東京の裏面』より引用
  • 彦七が、どの位金を溜めたらうと云ふ事は部落中のものが始終気にして話し合ふ事でした。 伊藤野枝『火つけ彦七』より引用
  • こんなものに始終気をられがちな私は、さっきまで胸の中にあった問題をどこかへ振り落してしまった。 夏目漱石『こころ』より引用
  • こんなものに始終気をられがちな私は、さっきまで胸のなかにあった問題を何処かへ振り落してしまった。 夏目漱石『こころ』より引用
  • それが何かはまだわからないの、でも、始終気をつけてるわよ、いつか必ずもうみんなをびっくりさせてあげる。 オルコット/恩地三保子訳『若草物語』より引用
  • 始終気を附けていなくてはなりませんから。 森鴎外訳『諸国物語(下)』より引用
  • 読みながら、浴衣の糊の臭ひが、始終気になつて仕方がなかつた。 芥川竜之介『槍ヶ岳紀行』より引用
  • 実はもうとっくにお返ししておかなければならなかったのですけれど、始終気にかかりながらもつい延び延びになってしまったのです。 豊島与志雄『好意』より引用
  • 源氏は明石あかしの君の妊娠していたことを思って、始終気にかけているのであったが、公私の事の多さに、使いを出して尋ねることもできない。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 磯野も始終気の移って行く男だから、あれで別れてかえってよかったようにも思えたが、やきもきしてこっちから騒ぎを大きくした傾きのあったのがくやしかった。 徳田秋声『足迹』より引用
  • 忙しいので、ほとんど新聞を読む暇がなかった私は、まるでそうした方面の知識を欠いていましたが、腹の中では始終気にかかっていたところでした。 夏目漱石『こころ』より引用
  • お庄母子兄弟のことも始終気にかけていた。 徳田秋声『足迹』より引用
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