妖しい力

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  • そのころ太平洋には、眼に見えないあやしい力がうごいているのが感じられた。 海野十三『幽霊船の秘密』より引用
  • そう、爆発を前にした若者のあやしい力を感じさせられた。 阿刀田高『幻の舟』より引用
  • 花式部という花には私を黄泉よみの国へでも誘うかのような妖しい力があったように思います。 時実新子『言葉をください 新子の川柳エッセイ』より引用
  • 信じがたいが、相手の声と姿には、理非を超えて信じさせずにはおかないあやしい力があった。 山田風太郎『忍法帖6 魔界転生 上』より引用
  • 彼女は一人きりだが、相手次第で、いくつものめんをごく自然に使ひ分ける妖しい力をもつてゐる。 岸田国士『泉』より引用
  • 永徳の絵の評価はさまざまで、晩年のほうが円熟味を備えてよいという声もありますが、妖しい力を感じさせるのは、三十歳前後の作品です。 阿刀田高『幻の舟』より引用
  • 安土城の屏風絵にあやしい力が潜んでいることを知って、ことさらに山形をそこへ行かせたのではあるまいか。 阿刀田高『幻の舟』より引用
  • 私は、名画の持つあやしい力について、とりとめない思いをめぐらした。 阿刀田高『幻の舟』より引用
  • あの刀には妖しい力がある。 神林長平『七胴落とし』より引用
  • やはり、その人形は他の人形にくらべて不思議なあやしい力を持っているようであり、その細く白い顔を見ていると清音は吸い込まれるような、恐ろしく、しかしどこかしら夢のような錯覚を感じてしまうのだった。 乙一『夏と花火と私の死体』より引用
  • 悪魔めく美青年の妖しい力によってではない、人は生れながらその瞳の中に自分の誕生石を秘めているとするなら、どんな誓いも用心も及ばないのは当然であろう。 中井英夫『とらんぷ譚』より引用
  • 私は、相変わらず、安土城と永徳にかかわる資料を捜し求め、いくつかの新しい記述を発見したが、妖しい力を語るエピソードにはめぐりあうことができなかった。 阿刀田高『幻の舟』より引用
  • あの真暗な闇の中に喘ぐ、赤燈の雰囲気は、如何にも弱々しいものだったけれど、それはタッタあれだけの時間の中に寺田に未知の世界を知らせ、そして、洵吉自身の気持を急廻転させる妖しい力を持っていた。 蘭郁二郎『魔像』より引用
  • しかし、それにしても、如雲斎の心をとらえる何か妖しい力が、田宮坊太郎の挙動にあった。 山田風太郎『忍法帖6 魔界転生 上』より引用
  • そのような大劇場は、もはや、悪所と呼ばれる妖しい力は持たない、見た目にきらびやかではありますけれど、それだけに張りぼてのそらぞらしさが目につき、いっこうに酔いもいたしませんでした。 皆川博子『旅芝居殺人事件』より引用
  • たぐいまれな名画には、あやしい力が潜んでいます。 阿刀田高『幻の舟』より引用