妖しい光

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  • 湖面を縁取っていたあやしい光は消え、湖は本来の姿に戻ったのである。 井上靖『星と祭下』より引用
  • 闇のなかでもその猫のような眼がりんと妖しい光を放っているのが分かった。 山田正紀『闇の太守 御贄衆の巻』より引用
  • 宏美の瞳は蝋燭ろうそくの炎を見つめている時のような、あやしい光をたたえていた。 大崎善生『アジアンタムブルー』より引用
  • 目に妖しい光が宿り始め、寝ても覚めてもその男のことしか考えなくなる。 小池真理子『天の刻(とき)』より引用
  • あたかもある新しい世界の妖しい光を感じているかのごとく震えた。 ジョイス/飯島淳秀訳『若き日の芸術家の肖像』より引用
  • そのときちょうど夜明けの最初の妖しい光がこの部屋を照らしだした。 カー/仁賀克雄訳『死が二人をわかつまで』より引用
  • いよいよ以って、妖しい光は、ガラス盤の周囲で起ったことになりますよ。 小栗虫太郎『失楽園殺人事件』より引用
  • そのためか、闇であるべき地上には、蒼味あおみをおびた妖しい光が満ちていた。 山田風太郎『地の果ての獄(下)』より引用
  • 狭い道にコークスの山が築かれ、それが妖しい光を放っていたのだ。 イネス/池央耿訳『怒りの山』より引用
  • 夕暮れのごとき空と海が、彼の周囲のみ妖しい光に彩られるようであった。 菊地秀行『吸血鬼ハンター07a D-北海魔行 上』より引用
  • 今日子の目は妖しい光をおび、頬と唇が少しけいれんしているようだった。 村松友視『七人のトーゴー』より引用
  • そう秋葉に尋ねられた琥珀の表情に一瞬、妖しい 光が見えたような気がした。 奈須きのこ『歌月十夜 22 料理の鉄人?』より引用
  • 目に宿った憂いの翳りがその瞬間、昏く妖しい光に変じたように思えた。 綾辻行人『暗黒館の殺人(下)』より引用
  • そのため女は暗闇を背景に妖しい光を放つ、他の世界の生きもののようだった。 ムーア『暗黒神のくちづけ―処女戦士ジレル』より引用
  • 妖しい光のせいで媛の顔ははっきりしないが、その声は間違いなく宮簀媛だった。 黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 6 終焉の巻』より引用
  • 妖しい光ではないと言われても、生れてから今日までの間にこのようなものを眼にしたこともなければ、このようなものについて語られるのを耳にしたこともなかった。 井上靖『おろしや国酔夢譚』より引用
  • その灰色の目はおりおりあやしい光を放った。 ロレンス/飯島淳秀訳『チャタレイ夫人の恋人』より引用
  • 優しい両親だが成績のことになるとにこにこ笑っているそのの奥にとてもあやしい光がさすのだ。 山下洋輔『ドバラダ門』より引用
  • お弦の眼があやしい光をおびて自分を追いはじめたのを知って、彼はぎょっとした。 山田風太郎『叛旗兵』より引用
  • 然しこの電燈の妖しい光のない国で、それを継続させることが、すでに甚だ無理ではないか。 坂口安吾『吹雪物語』より引用
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