好い顔

59 の用例 (0.00 秒)
  • お玉はじっと梅の顔を見て、機嫌の好い顔を一層機嫌を好くして云った。 森鴎外『雁』より引用
  • 金とは独立した不愉快のために好い顔が出来ないのです。 夏目漱石『道草』より引用
  • 心のうちでは好い顔をし得ないその自分をのろっていた。 夏目漱石『道草』より引用
  • 帰って来た時にも、自分を迎えてくれるみんなの好い顔をでも見なければ埋らないと言うのであった。 徳田秋声『あらくれ』より引用
  • 元のようにい顔をして私を自分のふところこうとしません。 夏目漱石『こころ』より引用
  • 私たちは、どこへ行っても、い顔をされませんでした。 カフカ/谷友幸訳『城(下)』より引用
  • ふだんはいくら好い顔をしていても、人間の心は鬼です。 岡本綺堂『勘平の死』より引用
  • みると、人の好い顔をした老船頭が、しわくちゃの顔をちかづけて微笑している。 水上勉『雁の寺・越前竹人形』より引用
  • 長男も不思議に井月にだけは、酒を飲ませたり字を書かせたり、機嫌の好い顔を見せてゐた。 芥川竜之介『庭』より引用
  • しかし彼はもう一度愛想の好い顔に返ったぎり、少しもこだわらずに返事をした。 芥川竜之介『湖南の扇』より引用
  • 彼の人の好い顔が、珍しく渋面をつくって憤怒をあらわしていた。 クリスティ/能島武文訳『スタイルズ荘の怪事件』より引用
  • 樋口はその生まれつきの品の好い顔を曇らせて、不愉快そうに八の字を寄せた。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 赤々と見えるまわりの顔は、みな美しい好い顔に見えた。 吉川英治『大岡越前』より引用
  • おげんが死んでしまって見れば、相原医師もいつもいつも好い顔をして五兵衛の無心をきいているわけにも行きません。 岡本綺堂『探偵夜話』より引用
  • こう言う嫂の機嫌きげんの好い顔は実に何年ぶりで節子の見たものであったか、とそれを岸本も心ひそかに想像した。 島崎藤村『新生』より引用
  • もっとも中にはソウいう好い顔をしておって、内実賄賂わいろを沢山取る方もある。 河口慧海『チベット旅行記(下)』より引用
  • その男は、五十を過ぎたかと思われるような人の好い顔に、意地も張りもなくしたような皺がいっぱいたたまれていた。 伊藤野枝『転機』より引用
  • シヨオルと帽とをけたところで顔を見ると、三十歳ばかりの男の若い、元気の好い顔が寒さで赤くなつてゐる。 森林太郎『樺太脱獄記』より引用
  • ふだんは幾ら好い顔をしていても、人間の心は鬼です。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 皆好い顔になって立上った。 徳冨蘆花『みみずのたはこと』より引用
  • 次へ »

好い顔 の使われ方