女女しい

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  • この女女めめしい恋の歴史のなかで、多少なりとも積極的だったのは、思えばそのころであったろう。 都筑道夫『猫の舌に釘をうて』より引用
  • そもそも一家の主が、女女しく死児のとしを数えるようなことをするべきではなかった。 藤沢周平『秘太刀馬の骨』より引用
  • これを傲慢になることだと思うような、女女しい思いは夢夢なさらぬように、僕は僕たち日本人ほど他の国国に愛情を瀝いで来た人種もまた少いと思い、ひそかにそれを美徳と思うものであります。 横光利一『旅愁』より引用
  • 若い時分にはそんな女女しい気持ちなど起ったことがなく、たまに起っても酒色の楽しみに浸っていれば直ぐに紛れてしまったものだが、今では反対に、それが折角の楽しみの妨げをしようとするのである。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 飯がまずい、召使いのばあさんが疲れて倒れそうだと、まことに女女しいことを申す。 藤沢周平『秘太刀馬の骨』より引用
  • ふだんなら、そんな女女めめしいふるまいをしたらこの捜一の大部屋の中にいる、二百人の猛者刑事モサデカ全員の激しい非難の目にさらされる。 胡桃沢耕史『翔んでる警視正 平成篇2 ゴンドラの花嫁』より引用
  • 長い逃亡の暮らしの中で、背をまるめ首を垂れ、ときには女女しくさえあった精神が、不屈に顔をもたげたのを感じた。 藤沢周平『回天の門』より引用
  • なんとまあ、ランダーは薄笑いをうかべた、女女しい名だろう。 神林長平『戦闘妖精・雪風(改)』より引用
  • しかし、とにかく、理性で讃美しかねる事柄に屈服してしまった女女しい顔の喜び勇んだ有様は、ある勇敢な野獣の美しささえ頬に湛えているので、われながらあっばれ討死したものだと一層後悔もなくのんびりとして来て、ある憎憎しさもまた同時に自分の顔から感じるのだった。 横光利一『旅愁』より引用
  • 当市役所発行の文書類では、今後いっさい、「姑」も「嫉妬」も「女子供」も「女女しい」も使いません、と宣言して『女性に対する差別用語廃止ガイドブック』なる小冊子を編集・発行することになった、という記事を読んで、うーん、あそこならやりかねないな、と思ったことをおぼえている。 江國滋『日本語八ツ当り』より引用