女丈夫
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名詞
143 の例文
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多年古書を校勘して寝食を忘れていた抽斎も、ここに至って寖風潮の化誘する所となった。それには当時産蓐にいた女丈夫五百の啓沃も与って力があったであろう。抽斎は遂に進んで津軽士人のために画策するに至った。
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わたくしたちのいま葬儀しつつある父と、その先代との間に家系も絶えんとし、家運も傾きかけた間一髪の際に、族中より選み出されて危きを既倒に廻し止めた女丈夫だという。わたくしの名のかの子は、この女丈夫を記念する為めにつけたのだという。しかも何と、その女丈夫を記念するには、相応わしからぬわたくしの性格の非女丈夫的なことよ。
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一切の人民は皆兵士であるというてよい。その婦人も婦人というよりもむしろ女丈夫的兵士であるというも過言でない。彼らの職業はもちろん商売もし耕作もし牧畜もやるけれども、最も彼らの勇気を働かしそして大いに喜ぶところの仕事は何かといえば強盗である。
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二十代の頃には目立たなかった逞しさが、三十代の彼女には目立つようにもなった。絵に描いたような女丈夫ぶりは、しかし、着物によって可能になったものだ。洋装の彼女もたいへんいいのだが、肉感的にすぎる体のつくりは、如何ともしがたかった。
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オーストリアの宮廷で圧倒的な影響力を持った女丈夫のあっけない死であった。病に倒れたゾフィー大公妃を必死に看病し、大公妃の最期を看取ったのは激しい対立関係にあったエリーザベトである。
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シゲ 女丈夫といふ言葉は、ちよつと、今の時代では意味をなさんね。ロク ますらめあつて、たをやを、なんぞなからんやか。
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深芳野のような楚々たる京美人から、義竜のようなスーパーマンが生まれてくるよしもないからだ。ただ、道三がこの女丈夫を妻としたのがいつのことか、はっきりしないのが残念である。筆者の考えでは、豊太丸が大永七年に生まれた事実は、その享年から逆算して動かしがたいから、道三は、西村勘九郎と称した大永六年ごろに、当時は土岐氏の家臣であった稲葉良通から、その妹ではなくて、姉をもらって二度めの正妻としたのではなかろうか。
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阿斗を放っていなければ趙雲のでたらめな運動神経に自殺を邪魔されていたろう。さすが劉備に苦労をかけられ通しの女丈夫、咄嗟のナイスプレーであった。この糜夫人の幸の薄さは劉備の何人もの女房たちの悲運を代表したものであろうか。
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彼はシルレルの作でこのオルレアンの少女のことは知っていた。しかしこれまで彼女は彼にとって、大詩人から想像的生活を与えられてる架空的な女丈夫にすぎなかった。しかるに今突然その実相が彼の前に現われて、彼女は彼をとらえてしまった。
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この老女は、気軽におりおりは一人で外出することもあり、また若い女中をつれて外出することもあり、物々しく乗物で乗り出すこともありました。たしかに武家出の人であって、一見して女丈夫とも思われるくらいの権の高い老女であります。この老女の家には、前に言う通り絶えず食客がありました。
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他人が見ていなかったならば耳をつかんで引きずってゆきそうな剣幕である。階段の下に立って一同はただ苦笑いをするばかり、すっかり女丈夫に気をのまれた形だった。また夕食の時刻がめぐってきた。
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彼女ほど勇敢にふるまえなかった者の目には、彼女はあっぱれ女丈夫に見えた。コルニュデは彼女の話を聞きながら、使徒のような温情あふれる微笑をたたえていた。
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家老のたくらみを知り、お家を護らんとて立ち上がった桜子姫の身には、当然危険が迫るだろう。いくら武芸に秀でた女丈夫の姫君でも、多数の敵を相手にしては到底勝ち目がない。この職に就いて早十六年余。
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それがこの女丈夫の、精一杯の喜びの表現なのだろう。
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一年生の頃クラスメイトだったヤツで、今は弓道部の主将をしている。学生とは思えないほど達観したヤツで、一年の頃から次期主将を期待されていた女丈夫だ。
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そういう衛生学は、極めて微妙で、夜中どんなに犬がほえようと平気という、そんな些細なところからさえかかわって来ているのですもの。どうやらわたしも女丈夫にならないですんで、うれしいわね。御同感でしょう?
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派手好みの才女と思っていたが、女丈夫になったのかな!