奮然と

全て 副詞
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  • もし蜀勢が奮然と討って出たら、孔明の病はまだ軽いと見なければならぬ。 吉川英治『三国志』より引用
  • そこで甚太天がわざと受け太刀だちになった時、奮然ふんぜん一本突きを入れた。 芥川龍之介『杜子春・南京の基督』より引用
  • いや奮然と死を期して別れ去ったものと見られなくもない。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • すると、秦明は奮然と色をなして、賊殿ぞくでんの一室から外へ出てしまった。 吉川英治『新・水滸伝(二)』より引用
  • Yという女が、奮然ふんぜんと主人公の写真をやぶくところが、目の前に見えるようだ。 海野十三『脳の中の麗人』より引用
  • 長いこと忍んで仕えていた人が、急に奮然と立って気骨を示そうとしている人のようなところがあった。 中山省三郎『カラマゾフの兄弟』より引用
  • そこで甚太夫がわざと受太刀うけだちになった時、奮然と一本突きを入れた。 芥川竜之介『或敵打の話』より引用
  • 六十に近い七兵衛老爺じじいが手につばきして奮然とつを見ては、若い者共も黙ってはられぬ。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用
  • 上背うわぜいを利用して、ひようのような姿勢で敵を睨んでいるかと思うと、奮然と突き進む。 大佛次郎『赤穂浪士(下) 〓あり』より引用
  • あとから、かけつけて来た大兵たいひょうの浪士に、叱咤されて、奮然となった。 柴田錬三郎『(柴錬立川文庫1) 猿飛佐助』より引用
  • 奮然と席を蹴って東京会館を飛出したが、何としても胸のムシャクシャは治まらぬ。 久生十蘭『魔都』より引用
  • 以前の三冬であったら、奮然と、顔を真赤にしてまくしたてるところであったろうが、さすがに人妻のつつましさを身につけてきたのであろうか。 池波正太郎『剣客商売 10 春の嵐』より引用
  • 武林唯七が身を挺して奮然と敵の白刃の中へ駈け込んだ。 大佛次郎『赤穂浪士(下) 〓あり』より引用
  • 奮然と、若いほうが、身をよじり返して何か一声吠えたと思うと、すでに一方は斬られていた。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • これでは温厚な君子でも奮然と立ち上らざるを得ない。 福永武彦『第一随筆集 別れの歌』より引用
  • が、任原もさる者、片足でよろめき止まって、奮然とふたたび躍りかかる。 吉川英治『新・水滸伝(四)』より引用
  • 奮然と、彼はまた起ったが、とっさに膏薬売りのするどい脚の先が、若者の胸いたを蹴とばしていた。 吉川英治『新・水滸伝(二)』より引用
  • 碁打ちの吟味という意外な案件を得て、光國はいっそう藩主としても文人としても奮起させられる思いだったが、それ以上に、目に見えて奮然となったのが紋太夫だった。 冲方丁『光圀伝』より引用
  • 奮然ふんぜんと、むこうからもむかってくるかと思ったがあんがい、グズグズとくじけてしまったので石弥いしやもあっ気にとられた。 吉川英治『神州天馬侠(二)』より引用
  • が、非業にたおれた父の無念を思い、中川家再興の重任を考えると、奮然と志を奮い起すのであった。 菊池寛『恩讐の彼方に』より引用
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