奥床しい

全て 形容詞
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  • いかにも律義な卯助のしそうなことなので、奥床しく思ったくらいだった。 松本清張『無宿人別帳』より引用
  • 結局、家柄をさと子にも言わなかったことが奥床しいということになった。 向田邦子『あ・うん』より引用
  • ひとりぐらい奥床しい女に会いたいものだと、おれは思った。 菊地秀行『トレジャー・ハンター13 エイリアン魔神国 完結篇1』より引用
  • それは顔で笑って心で泣いている奥床しい身ぶりであった。 松本清張『迷走地図(上)』より引用
  • 飛田 しかし、こつちからは、そんな態度を見せない方が奥床しいよ。 岸田国士『運を主義にまかす男』より引用
  • パパママといふ言葉は実際あまり品のいい、奥床しい言葉とは言ひかねる。 森田たま『もめん随筆』より引用
  • 客を応待する心の深さもしのばれて、なかなか奥床おくゆかしいのである。 久生十蘭『顎十郎捕物帳』より引用
  • それは古雅で奥床おくゆかしく、町の古い過去の歴史と、住民の長い記憶を物語っていた。 萩原朔太郎『猫町』より引用
  • 青いシャツの胸に、これは奥床しく小さな輝きが揺れていた。 菊地秀行『吸血鬼ハンター04 D-死街譚』より引用
  • 日本的な他者への配慮や奥床しさの心情は、そこではまるで理解されることはない。 呉善花『スカートの風』より引用
  • 奥床しげな門には、これだけは新しい木の「梶井寓」の標札があった。 松本清張『空の城』より引用
  • もっと大声で叫んでやろうか、と思ったが、自分は奥床おくゆかしい人間だ、と思い留まる。 森博嗣『瀬在丸紅子シリーズ 第01巻 黒猫の三角』より引用
  • 花めうがが匂ふ、白百合ほど強くなくて、まことに奥床しいかをりである。 種田山頭火『其中日記』より引用
  • その上にいかなればしかするかの理由を説明したら、ますます鴨川の奥床しい用意のほどが知れるであろう。 泉鏡花『三枚続』より引用
  • また一方では、あまり喜怒哀楽を顔に出さぬ方が奥床しく、立派だという風な考え方もあるようです。 岸田国士『俳優倫理』より引用
  • しかし奥床しい性格の彼は狭いカウンターから気持ち椅子を離れさせて座り、私とAさんはほぼ隣同士になってしまった。 内田春菊『私の部屋に水がある理由』より引用
  • それを見て見ぬふりをしているこの人は、神尾主膳とは違って奥床しいところのある人だと思わせられる心持になりました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 昔の東京の眺めは何となく奥床しいところがあった。 夢野久作『街頭から見た新東京の裏面』より引用
  • 書画骨董に趣味を有し、閑日月を活動の間に求むるところ奥床しとも云ふ可し。
  • これは、自分には一層雨の盛岡の趣味を発揮して居る如く感ぜられて、仲々奥床しいのである。 石川啄木『葬列』より引用
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奥床しい の使われ方